💚行ってきました！リャド原画展／カーク・レイナート展＜梅田スカイビル＞

リャド（ホアキン・トレンツ・リャド）原画展
大阪梅田スカイビル／ステラホール３Ｆ
８／２８（金）～８／３１（月）

印象派と称され、１９９３年に若干４７歳で死去した天才画家の展示会に行ってきました。

アールビバン主催の「リャド展」に行くのはこれが何回目かになります。
今回はオリジナルの展示も数点あり、ポスターにある「シヴェルニーの薔薇」も見ることができました。

人（私）を惹きつけてやまないリャドの画風は、何度見ても感動を覚えます。特に“青”や“紫”といった色使いに強烈な印象を受けます。
もちろんメインとなる、赤やピンク・黄色い花の彩りがあってこそですが、それらを囲むように配置された強烈な“青”や“紫”に目を奪われるのです。

それにしても、彼独特の『フレーム』を効果的に使った構図が、風景を際立たせる役目をはたしており、物語世界への「入り口」を示唆しているようです。代表的な作品「フローレス」が有名ですね。

今回の展示会には、私にはこれまで見た記憶のない作品も何点かありました。リャドと言えば、得も言われぬ色彩の魔術師としての強い印象がありましたが、２、３点ほど地味な作品が目にとまりました。

ひとつ目は、全体的に茶系の木立の風景画。シンプルでありながら、落ち着きを感じさせる色使いにふと私の足が止まりました。

＜『スタット公園の庭』のクリアファイルと絵葉書＞
続いて、これまでのリャドの“青”とは少し違った深みのある絵画「スタット公園の庭」の“青”が強烈で、しばらく目が離せませんでした。

＜クリアファイル裏面＞

私がリャドに出会ったのはずいぶん前ですが、たまたま入った展示会でリャドの絵画（版画／シルクスクリーン）を見て、衝撃を受けたのです。今までの絵画にはない斬新な構図・色調に圧倒されました。

その頃の私は、仕事に私生活にと忙殺された生活をしていました。会場の女性スタッフに「どうですか？これまで頑張ってきた自分へのご褒美に１点いかがですか？」と話しかけられ、ついその気になってしまいました。

「そうだよね。ここらへんで自分を認めてあげてもいいんじゃない？」などとその気にさせられたのでした。今思えば、軽はずみな行為と言えなくもないのですが。

＜私の秘蔵品『ロルカの詩Ⅱ』＞

どの絵画を買おうかと決めかねていると、「これはリャドの遺作です。値打ちありますよ」との推薦で『ロルカの詩Ⅱ』に決めました。
価格は優に１００万円を超えます。それこそ、「清水の舞台から飛び降りる」心境でした。人生こんな時もあるのですね。

💛　💙　💛

そんなことをつらつら考えながら会場を回っていると、女性スタッフと話す機会があり、『ロルカの詩』は実は３枚あることを初めて知りました。会場にあった『ロルカの詩』が私の持っているのと少し違っているので、そのスタッフに質問して教えられたのでした。

家に帰ってからWeb検索すると、私の『ロルカの詩』は“Ⅱ”だと判明しました。たった１枚しか持ってはいませんが、私にとってリャドは身近な存在なので、展示会が開催されるたびに見に行くのです。

今回は、人物画は「トリニダッド・カンピンⅡ」の１点で、構図と配色がとても素晴らしいものでした。

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カーク・レイナート展も同時開催されており、私は「来場予約特典」のクリアファイルと絵葉書を２枚ずついただきました。

＜カーク・レイナート／クリアファイルと絵葉書＞

さらに、嬉しいことにカーク・レイナートさんがＮＹからのオンライン中継で絵画の説明をしてくださいました。ネットとはいえ、本人に会えるなんて思っていなかったのでラッキーでした。

彼の画風もすばらしいのひと言につきますね。特に動物の描写が生き生きとして、しかもふんわりと優しいので、癒される人も多いと思います。
レイナートさんご自身もとてもソフトな印象の方でした。

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アールビバン主催の展示会では、クリスチャン・ラッセン展とヒロ・ヤマガタ展が同時に開催されたことがあり、友人を誘って、会場を掛け持ちで回り、お二人にサインをもらったこともあります。お二人とも優しい方で実際にお会いできて光栄でした。