2023/7/1

今日のお昼頃から僕の鼻孔の周囲には、頭皮の皮脂由来であろう、曰く言い難いかぐわしい匂いが漂っている。髪の毛をサッサッと揺らしてみると、匂いが増して病みつきになる。今日はその匂いを嗅いでばかりいた。

もはや日記を毎日書いていないことすら忘れていた。忘れていることを忘れていたわけだ。忘却の忘却。そうなってしまえば、やらなかったという罪悪感を抱くこともなければ、正当化のためにやれなかった理由を用意する必要もなかった。けれども今日思い出してしまったからには、頑張って書くか、できなかった言い訳を調達するかの二択の日々が再始動する。

離職中で実家暮らしだと肩身が狭い。でも、働く大変さと、この肩身の狭さを天秤にかけると前者のほうに傾く。これは世にいう「ダメ人間」なわけだけど、「ダメ人間」という負のレッテルもどこかでアイデンティティとしてフィットし、ベタっと固着してしまっている節があり、これはこれで性にあっているなと感じてしまっている。ただ、「ダメ人間」であることが性に合うメンタリティの裏には、世の中に対するシニカルな態度が貼りついている――「真っ当になったところで、その人生もたかが知れているでしょ」――のと負のレッテルを介したアイデンティティ確立という意味では、いわゆる「メンヘラ」や「ぴえん系」と通底している気がしており、客観視すると、30歳に手が届きそうな男がするには、幼稚で痛々しいということもあり、アンビバレントな今日この頃。

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