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「業務改善」は「あの人を幸せ」にすることから始める

業務は「人」が行っている

会社には「人」がいて、その「人」が行うものが『業務』な訳です。

業務改善をすると言った時に、その業務をする「人」の気持ちを蔑ろにしていないか、「人」の気持ちにちゃんとリーチしているのかをしっかりと考えておくことが非常に重要です。

業務改善を推し進めていくときに、「仕事のやり方を変えたくない」「手間が増えるだけ」「余計に時間がかかる」「また、社長の思い付きが始まった」などの声が、面と向かって言ってくれればかなりマシで、多くの場合には、ヒソヒソ話的に、社内でアンダーグラウンドで蔓延していきます。

この現象は、非常に残念なことですよね。ほったらかしにしていると、全社的な士気の低下にも繋がりますし。

業務改善を推進する側が、業務を改善する事にばかりに意識が向いてしまっていて、その先に「人」がいることを忘れてしまったりすると、作業工数が減ったり、単位時間当たりの処理数が増えたりして、売上や利益は上がったとしても、社員さん達がどんどん疲弊して、活気の無い会社になっていき、最終的には離職する人が増えていきます。そしてますます活気が下がる…。完全に悪循環…。

「ありがとう」や「笑顔」を指標にする

業務改善を行っていく際には、数値指標で改善状況を測ることが多いですが、「ありがとう」や「笑顔」が増えているかを指標の1つとしてとらえることも非常に重要です。

これらは、定量的に測るのは難しいですが、kintone的に言えば、レコードコメントの増加量、スレッドコメントの増加量、「いいね!」の増加量などが、ある程度は定量的な指標になるのではないでしょうか。

この「ありがとう」や「笑顔」は、社員一人一人の「幸せ」の琴線に触れた時に自然と出てくるものではないかと思います。

だからこそ、業務改善を推進する時には、如何に「幸せ」にリーチできるのかが重要なのです。

欲張らず、時間を掛け、丁寧に向き合う

何が「幸せ」なのかは、当然ながら十者十様ですし、いきなり全員の「幸せ」を叶えるのは難しいというよりも、不可能ですよね。

だからこそ、「あの人を幸せにしよう!」というピンポイントで接していく取り組みが重要になります。

ことわざにもあるように、二兎を追ってしまうだけでも、一兎も得られないのですから、多数であれば、言わずもがなです。

1人を幸せにしたら、次は別の人を幸せにして、それができたら次は別の人というように、一人ずつ取り組んでいくことが、結果的に大きなうねりとなり、気が付けば全社的な変革がなされてしまっていることになります。

業務改善には、銀の矢はありませんし、時間もかかります。ですが、社内の「幸せ」が徐々に増えていくことは、本当に嬉しいことです。

その一歩として「あの人の幸せ」を叶える取り組みから始めていただけると良いかなと思います!

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