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築90年の古民家の床の間を平成築の家に移植する

実家の古民家が解体される

2022/04/02
築90年の解体処分される薬院の古民家の床の間を、筑紫野の針摺東の家に移築する物語です。

薬院の古民家の床の間(解体前)

実家の古民家を解体する、その古民家の床の間を移設して、蒐集している骨董品を飾れる平成築の家の床の間のある和室(ギャラリー)をつくりたいという依頼です。

平成築の和室の床の間(移植前)

古民家の床の間を移植する

2022/05/14
傷があっても、歪み反りがあっても、本物に入れ替える。それは、深み、重みを感じるのは自然素材の放つチカラであり、重厚感が滲みでる。人工的なものは、いくら頑張っても自然素材のもつチカラには勝てない。 出来上がった床の間がそれを証明してくれる。 もてなしのためにその飾られるモノにも影響を与えるような気がする。

薬院の床の間(伝統的な書院造りの床の間)では、地袋その上の違い棚と別になっていたが、針摺東の家では、床の間の間口(幅)が小さいので、地袋と違い棚を一体にすることにした。
解体された薬院の古民家の欄間を部屋の入口の上部に再利用する。

古民家の面影を移植する

平成の家の床の間に、薬院の古民家の床の間を移設し、解体された実家の面影をも移植する。
地板、床柱、床框、落とし掛けは全て薬院のと入れ替える。 地袋、違い棚は薬院の床の間のものをアレンジ。 壁はビニールクロス貼りから塗り壁に変更する。
その他、薬院の古民家の座敷の長押、欄間、戸板等も、移植することにする。

捨てればゴミ、活かせば資源

2階の和室を収集した骨董を展示するギャラリーに・・・・・。 骨董に照らす照明(スポットライト)を取付ける枠を考えてみました。枠の材は薬院の実家の古民家の座敷にあった長押を再利用してつくることにしました。「捨てればゴミ、活かせば資源」です。
照明が取付けられ、和の床の間、李朝の家具等に、時の染み込んだ骨董たちがどのように輝くのか楽しみです。

古民家の座敷の長押(なげし)を再利用してつくったこの枠に照明器具が取付けられる。
収集の骨董品を並べて楽しむ

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作業風景はこちらから

つづく


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