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旅行記: クロアチアを訪れるべき5つの理由

バルセロナ同様に、旅をしながら細かく旅行記を書こうと思っていたけれど、細かくなりすぎるので今回はダイジェストにすることにしました。

ちょうどスタイルを統一しようと思っていたので、今後はこの感じでいこうと思います。


さて、今回の目的地クロアチア。

欧州の中でもリゾートと名高い国、最近は日本からの観光客も増えているという観光大国。

今回イースターの休暇+1日追加で休んで、友人と一緒に4泊5日でクロアチアを縦断してきた。

日本から遠路はるばるヨーロッパにくるのであれば、クロアチアは外せない国の一つだと考えている。

色んな国を旅してきたけれど、クロアチアをお勧めする理由を5つお伝えしたい。

理由①海が綺麗

何はともあれ、海が綺麗。アドリア海最高。大多数の人は海目当てで観光に来ているだけはある。

ドゥブロヴニクの入り江にある港ですら、この透明度。

島にいくと、水が更に綺麗なエメラルドグリーンになる。ボートが浮いて見えるし、魚はつかみ取りできそうなくらいに近くを泳いでいる。

ダイビングじゃなくてシュノーケリングだけで充分魚やサンゴなどを楽しめるらしい。家族づれならグラスボートやセミサブマリンなどに乗っても良い。

朝日に照らされる波打ち際の道をジョギングしたり、波打ち際のレストランで日が沈むのを眺めながらディナーをしたり、海に入らなくても楽しめる。

ヨーロッパ特有のカラッと乾燥した空気のおかげで海風でもベタつかない。これは個人的な感想だが、イタリア側のアドリア海よりも、クロアチア側のアドリア海の方がゴミが少なく、磯の匂いもあまり感じなかった。

沖縄などの南国の海とはまた一味違う、アドリア海の景色をぜひ一度楽しんでほしい。

②自然が豊か

①で、「でも自分は山派なんだよなー」と思ったあなた。そんなあなたでも楽しめる場所はたくさんあるから安心してほしい。

この5日間で私が一番行ってよかったと思っている場所、プリトヴィツェ湖群公園。

6時間ほどハイキングをしたが、絶景に次ぐ絶景で、どこを写真にとっても美しい場所だった。ここも石灰岩から溶け出したミネラルのおかげで透明度が高いエメラルドグリーンの湖。

また、スプリトの近くにあるクルカ国立公園は、プリトヴィツェのようなエメラルドグリーンの湖に実際に入って泳ぐことができると聞いたので、次回はそちらに行く予定。

島であっても山があって、ハイキングやサイクリングができるところも多い。

登山向きの山や登山ルートもいろいろあるので、山だけを目的にするなら秋もいいなぁと思える。

このサイトを見ていると妄想が膨らむので、興味を持った人はぜひ見てみてほしい。

③美味しいものがたくさんある

古代から交易の中心となっており、様々な文化が行き交う場所であったクロアチア。

イタリアとギリシャ、トルコの影響を強く受けたクロアチア料理はバラエティも豊富で食べやすく、きっとお気に入りが見つかるはず。

私のお気に入りはやはりシーフード。

実はクロアチアは年に1900トンもの養殖マグロを日本へ輸出しているらしい。そのため、レストランで食べたマグロのタルタル(細かく角切りしたマグロをオリーブオイルと塩であっさり頂く料理)がとても美味しかった。

欧州の他の地域と比べ、塩味も脂っぽさも控えめ。日本人の舌に合う料理が多く、ついつい食べ過ぎてしまった。

また、甘党辛党にも優しいクロアチア。

甘党には、クレープみたいなパラチンケや、固めの懐かしいプリンのようなロジャータなどを試してもらいたい。クロアチアのケーキはずっしり重ため、甘味が強めなので要注意。

辛党派も安心してほしい。クロアチアは一人当たりのお酒の消費量が多い国の一つ。

ビールはスーパーやレストランでも種類が5-10種類あるところが多い。醸造所も増えているので、個性的な地ビールが楽しめる醸造所見学もいいかもしれない。

また、クロアチアは隠れたワインの名産地。沿岸から内陸、はたまた島にもワイナリーがあり、赤も白もロゼも泡も全部楽しめる。

クロアチア固有のぶどう品種を使ったものが多く、凝った作りのワインがたくさんあったので、ワイン好きさんはぜひ対岸のイタリアワインと飲み比べの旅を計画していただきたい。

④激動の歴史と多彩な文化に基づく史跡が数多く残っている

 古代ローマ帝国から旧ユーゴスラビアの解体後の独立まで、クロアチアはその立地から侵略と併合の歴史が繰り返されてきた。

古代ローマ帝国の皇帝であるディオクレティアヌス帝はスプリトの出身で、その晩年を過ごした宮殿の一部は今もスプリトの街として残っており、世界遺産に登録されている。

スプリトから日帰りできるトロギールも同じく世界遺産で、大聖堂が有名らしい。今回は時間の関係で行けなかったが、また次回訪問してみたい。

ドゥブロヴニクやフヴァルなどの港町には、オスマントルコからの侵略を防ぐ街を囲う城壁や要塞などが必ずあって中を見学できる。

コルチュラ島は東方見聞録を書いたマルコポーロが生まれた場所と言われていて訪問したかったが、こちらも時間が足りず次回に回すことにした。

また、建築に興味があるのであれば、クロアチアには様々な様式の教会建築が残されている。私はヨーロッパに来た時、どの教会を見ても同じに見えていたが、最近になってようやく面白さや違いがわかるようになってきた。

私はゴテゴテしい装飾が好きなので、金箔てんこ盛りの割にフレスコ壁画などがちょっと雑なビザンティン建築や、壁も扉も床もこれでもかと装飾をてんこ盛りにするバロック様式なんかも好きだ。なかなか日本にいると一度に見られるものではないので、見比べてみてみるのも面白い。

⑤映画やドラマのモデルとなった場所や撮影場所を巡ることができる

日本人観光客に人気のドゥブロヴニクは、ジブリ作品の魔女の宅急便や紅の豚のモデルになった場所と言われている。

私はジブリ作品では紅の豚が一番好きなので、アドリア海の島とドゥブロヴニクは絶対に訪れたいと思っていた。

後から知ったが、夏のシーズン中はポルコが乗っていたような水上機で島を巡るツアーなんかもあるらしい。(しかもそんなに高くなかった)

もっと早く知っていれば…と悔しい思いをしたので、同じように紅の豚ごっこがしたい皆さんは見逃さないようにしてほしい。

また、ドゥブロヴニクは最近流行りのテレビドラマシリーズ、game of thrones(ゲームオブスローンズ)の撮影地の一つである。

そのため、ドゥブロヴニク訪問時にはアメリカから多くの観光客が撮影地を巡る聖地巡礼ツアーをしていた。お店の人によると、最近とても多いらしい。

他にも「マンマミーア!ヒアウィーゴー!」や「スターウォーズ 最後のジェダイ」もクロアチアで撮影されている。

ブログに詳しくまとめてくれている人もいるので個人でも回れるし、ツアーもたくさんあるので、普段の観光とは少し違った目線で楽しんでほしい。


今回はクロアチアの主要観光地を5日間でサクッと回る移動が多い旅だったが、どの街も半日-1日程度で回れるほどコンパクトで、目的なくフラフラ歩いていても、何か観光スポットについてしまうので、方向音痴の私にとっては良かった。

また何でもない路地がとても絵になるので写真を撮って回ったり、フヴァル島やドゥブロヴニクは猫がたくさんいたので猫を追いかけて歩くのも楽めた。

とりあえず旅行先に悩んだら、クロアチア行っときましょう。


このあとは付録として、今回の旅の詳細です。

<日程>

1日目AMミュンヘン→ザグレブ(飛行機) PM: ザグレブ観光

2日目AM ザグレブ→プリトヴィツェ湖群公園(バス) PMプリトヴィツェ→ザグレブ(バス)、ザグレブ→スプリト(飛行機)

3日目AM スプリト観光 PMスプリト→フヴァル島(フェリー)、フヴァル島観光

4日目AMフヴァル島→ドゥブロヴニク(フェリー)、PM ドゥブロヴニク観光①

5日目AMドゥブロヴニク観光② PMドゥブロヴニク→ミュンヘン(飛行機)

<費用>

800€(10万円)/人  1日2万円レベル。

宿泊日と交通費が半分を占めていて、残りは食事で豪遊した分。

スプリト、ドゥブロヴニクやフヴァル島はリゾートなので、クロアチアの中でも物価が高く、ドイツとほぼ変わらないレベル。それでも食事の量や質がいいので、ドイツから行くとコスパが高く感じるが、日本から行くと食事は普通と感じるかもしれない。

ミシュラン星付きのレストランで飲んで食べて一人60ユーロ。普通のレストランで飲んで食べて一人30ユーロ。ローカルの人がいく居酒屋で飲んで食べて一人15-20ユーロ程度と見てほしい。

ランチやディナーは二人で前菜とメイン2つ頼み、飲み物(ほぼお酒)を3-4杯飲んでチップを5-10%払った。ミシュランの店(ロブスターの写真)は前菜とメイン、お酒1杯ずつで満腹。夜ご飯がほぼ食べれなかった。

シーズンオフのおかげで宿泊代をかなり浮かせたが、6-8月は交通費も宿泊費も倍以上の値段がかかる&観光客が殺到するので早めの予約をお勧めする。

私たち自身、ドイツを旅立つ時にオンライン予約画面でプリトヴィツェ→スプリト行きのバスの席が残っていたので「予約は後でいいや」なんて余裕かましていたら、クロアチアに到着後に完売になっていて、真っ青になった。

完全に予想外のルートB(ザグレブまで戻ってザグレブからスプリトに飛行機)のせいで追加80€かかっている。

結果としてスプリトまで6時間以上バスに乗るより、バスと飛行機で3時間の方が体は楽だったが、改めて出発前に色んな予約を完了させておくことの重要性を学んだ(今年に入って2度目)

加えて、シーズンオフでもプリトヴィツェ行きのバスは行きも帰りもカオスだった。早朝5時半の便でもイースター休暇のせいで満席。バスが遅れる。予約したバスがなぜか定員オーバーで乗れず、乗車を拒否される人がいる。指定した座席がない人がいる。2時間半の長距離バスを立って乗らないといけない人がいる、などなど。

旅慣れていない方は最初からツアーを申し込むか、タクシーをチャーターするのが絶対に楽(多分私も次回はそうする)

<治安面>

観光客が多いので、治安の悪さを感じないが、タクシーのぼったくり、強引な客引きはよく遭遇した。途中からは前に紹介した配車アプリを使っていたが、空港のタクシーの客引きと揉めるので、空港の中で依頼しておき、空港を出て声をかけられても無視するのが良い。

フヴァル島やドゥブロヴニクは、夏の夜はクラブイベントや音楽フェスがあり、かなりうるさく酔っ払いが増えるらしい。静かに旅行したい人は、中心地から離れることをお勧めする。

駅前、バスターミナル前は薄暗くてちょっと変な人も多いので、夜中の一人歩きは男女共に気をつけてほしい。

基本出会ったクロアチア人の方々はとても良い人たちで、気さくで英語がペラペラなので不便はなかった。

こんな情報だが、少しでも役に立てば嬉しい。

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