サラリーマンになったらパワハラでうつ病にされてしまいました(12)
そんな1月のうつ状態(3)
やる気が出ない。
いわゆるメンタルヘルスに理解のない方が真っ先に誤解する症状。やる気がないのではない。やる気がでない。動かないのではない。動けない。この違いは、多分理解できない。
そして入口の前に立つ。
自動ドアの開閉ボタンを押す。
これだけのことが永遠のように感じる。初めての心療内科。一体何が行われるのか。今まさに未知の世界のドアを開ける。
処方された睡眠剤を口にする。目覚めた朝の光は眩しくて、まさに希望のように感じたのです。その時までは。
ここではそんなうつ病にされたサラリーマンが緩やかに自分を取り戻していく様を、時系列に沿ってご紹介します。
遺した日記から読み取れる1月後期のうつ傾向
1/19 初めての病院 淡々としている 眠剤とアガルやつ
映画を見に行く なんでもいい一人になりたい
家族と待ち合わせ 夕飯
――当時の記録(日記)より抜粋――
ようやく、やっと、行きました。心療内科。
入口の前でしばらくウロウロしてしまいました。初めて行く病院。初めて受診する心療内科。その一歩を踏み出すのは、少し勇気が必要でした。
待合での時間は想像していたほどではなく、それはあっさりと呼ばれたことを覚えています。読みたかった本を開き、1ページ分で呼び出しがかかるタイム感です。
1/20 前夜処方された眠剤を飲む 朝も処方通りサインバルタを飲む
ずっと眠い 薬が効き過ぎたのか
1/21 眠剤を半分にしてみた サインバルタは止めてみた
体調悪い 風的な症状 熱はない
1/22 風邪薬を優先して眠剤飲まずに寝た 悪夢で複数回起きたため
疲れが全く取れていない状態 徹夜ハイに近い 運転大変
1/23 前夜の眠剤は半分 よく眠れた サインバルタの副作用で眠かったのではないか
達成感 心の状態はいい
――当時の記録(日記)より抜粋――
飲みました。睡眠剤。眠かった。
効きすぎた薬効で昼間起きていられないくらいの眠気を抱えてしまいました。本当、眠い。ずっと眠い。昼間起きていられないくらい眠い。
家族の勧めもあり、睡眠剤の錠剤を半分に割り、サインバルタ(抗うつ薬)の服薬は止めてみました。
睡眠剤を止めた途端、分かりやすく悪夢が復活。先行き不安です。
1/24 前夜の眠剤は半分 よく眠れた サインバルタは飲まない
昼間の眠気はマシになってきた やる気は出ない 本を読みたいが読めない
ゲームをやりたいがやれない 家計をつけなきゃならないができない
――当時の記録(日記)より抜粋――
睡眠剤半分を継続します。
昼間眠いのは多少治まった気がした。まるごと1錠飲んでいた時は“抵抗できない眠気”みたいな感じだったので、さすがに危機感を感じますよね。
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