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物流業界はAGVが今が旬

物流倉庫での効率化の代名詞としては、Amazonが受かっているAmazon Roboticsが非常に有名ですね。

これは従来の人が棚に取りに行く発送から、人が待つ場所に棚が移動してくるという逆転の発送から生まれて来ました。

これは、棚にロケーション番号をつけて商品を管理する方法だと、商品が廃止になった場合には、メーカーや商品郡でかたまりにしているため、かたまり全体のロケーションを変更するという作業が発生します。

納品された商品を保管するにも、わざわざ決まったロケーションまで運んで保管するという作業が発生しております。

しかし、Amazon Roboticsの考えは、在庫管理とロケーション管理は全てコンピューターが行うことにより、納品された商品も目の前の開いている棚に入れればよく、入れた商品とロケーションをコンピュータに登録するだけで完了。

次に出庫する場合は、コンピューター指示により棚が作業者似前まで動いてくる事で、作業者は商品を探しに行く手間が省けるというものでした。

このAmazon Roboticsの導入により出荷時間が大幅に短縮されると同時に、労働者の疲労を抑えることができて一石二鳥でした。


国内での倉庫管理はAGVが主流に

従来、日本の場合にはAmazon Robotics的な考えとしてローターリーラックによる自動倉庫というものが有りました。

コンピューターが同じように入庫品のロケーションを管理しており、出荷指示がかかった商品のコードとロケーションを紐付けし、出荷を行うものです。

この方法は巨大な商品を入れるラックが必要となり、かつその場所が固定されてしまうために、非常にフロア生産性の悪いもので廃れていってしまいました。

Amazon Roboitcsの場合は、棚が常に工場内を移動して無駄なスペースを作らなようになっているところがロータリーラック等とは大きく異なります。

そして近年は、固定ロケーションの場所に人が取りに行くのではなく、代わりにAGVが取りに行くのがトレンドになっているようですね。

一長一短はありますが、人が探してその場所いにくことを考えれば、遥かに効率的かと思います。

但し、AGVの場合には基本的に移動ルートを指定する必要があるので、臨機応変に対応するには、数多くのAGVを隙間なく動かすことが必要になると思います。

そうしないと、指定棚に一番近いAGVが取りに行かないと、効率的ではないからんですね。


最近のトレンドはAGVを数百台導入して一斉に動かすこと

そんな意味もあり、最近のトレンドとしては倉庫内を数百台のAGVが縦横無尽に走り回るようです。

実際には、縦横無尽に走らせるにしても走行ルートの設定と、衝突回避をする機能がどうしても必要ですね。

近年のAI技術の発達により、衝突防止はだいぶ回避されてきているため、このような事が可能となってきたのでしょう。

車の自動運転技術が、他の領域でも大きく適用が可能となってきているのではないでしょうか。

そんな1事例として、Amazonのように商品を販売しているモノタロウが、物流倉庫に大々的にAGVを投入し、配送効率化に向けて取り組んで知るようです。

これはラックルというAGVを導入して、配送作業の効率化を図るもので、既に茨城県の笠間ディストリビューションセンターでは250台のラックルが稼働しており、この実績から新規に構築する物流センターでは400台の導入を計画しているようです。

通販業界においては、Amazonではないですが顧客へいかに早く届けるかがCSとして大きく寄与するため、配送作業の効率化に対してはかなりしのぎを削っているようです。

Amazonなどは、ラスト・ワンマイルが勝負ということで、自社で輸送するためにドローンや無人配送車なども検討しているくらいですから。

最近の国内では、このように従来人海戦術で戦っていた物流業界が、人手不足と顧客満足度に貢献するために、ITで武装しロボット活用による効率化が急激に進んでいるようです。

次は同じようなサービス業へどんな展開が有るか楽しみですね。


じぇいかわさきです。生産技術者として35年、今まで培った経験とスキルを元に、ものづくりに関わる世の出来事に対して思ったことをホンネで書いてます。ノウハウやアイデアもありますよ。 また写真も全力で撮っています、気に入った写真があればサポートや感想をぜひお寄せください。