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六日の菖蒲、十日の菊

 安藤百福氏といえば日清食品株式会社の創業者で、世界初のインスタントラーメンである「チキンラーメン」を開発したことで一般にも良く名の知られた方であろうと思う。チキンラーメンの販売を開始した当時安藤氏は48歳、その後同じく世界初のカップ麺「カップヌードル」を開発、販売した当時の年齢は61歳であった。

 それに比べれば私など若輩もいいところで、一念発起してなにか始めてみようという気持ちがないではないにしろ、これまで何もしてこなかったのであるからその気持ちをどちらへ向ければいいものやら検討もつかぬ。こうしてnoteに偉そうなことを書くのがせいぜいで、日々やらない理由を必死に考えることすらも最近は諦め気味である。

 今回のタイトルにした「六日の菖蒲、十日の菊」とは、五月五日端午の節句に使う菖蒲を六日に用意したのでは遅いし九月九日重陽の節句に使う菊の花を十日に用意したのでは間に合わぬのだから、時期が遅れて役に立たぬことの例えである。

 だが、花は枯れても次の節句はやってくる。用意した経験は次に活かせばよいのではないだろうか。たとえ今回は間に合わずとも次の節句には間に合わせられるかもしれない。他の機会に役に立つかもしれない。

 こうして日々上達していく言い訳も。

 

少年ハート/作詞:KURO / MICRO(ミクロ) / U-ICHI

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