お餅を買いに行ったら
お餅を入手しました。海外ではこれが至難の技だったりする国や都市もあるでしょうね。(以前住んでいた州はそうでした)。日本からの『〇〇の切り餅』は2倍くらいの値段で売っていますが、今回はお餅屋さんの餅を入手しました。
義実家がある都市は戦後、収容所に収容されていた日系人が新しく移り住み(リトルトーキョーは完全に破壊されていた為でもある)、
それに伴い日系企業の誘致も進み、日系、日本人が多く住む都市なので、お餅屋さんが3つくらいあるという恵まれた都市なのです。
このお餅はその餅屋さんが日系スーパーに卸しているのを買いましたが、その時のレジのアメリカ人男性の対応が素晴らしく感動してしまいました。
『これどうやって料理するんですか?』と興味津々の彼。私が簡単に雑煮や焼き餅を説明すると、『そうだ、これもう1つ別の種類のがあったでしょう?そちらの方がお得じゃないですかね?』
確かにもう一つ別の餅屋さんの餅がありました。値段も似たり寄ったりだったろうけど、余り注意して見ていなかった私。
『一緒に確認してみましょうか?』と彼は促してくれて、またその餅があったコーナーに。その際、別のお客さんが1人私の後ろに並んでいたのですが、レジ係の彼は『すみません、隣に並んでいただけますか?』と丁寧にお願いしていました。
値段を確認したところ、私が買おうとした餅がお得だったので結局その餅を買うことにしました。『確認して下さって有難うございました』と私が彼にお礼を言うと、
『大事な季節ものの食べ物なんだろうなと思っていたので、確認したかったのです』と言うことでした。
私が彼だったら食べたこともないものにそれだけ興味を持って、しかも『こちらの方がお得だったかもしれない』と確認をするだろうか、と自問自答して、彼のような姿勢でありたい、常に相手の身になって考えられる人でありたいかな、とつくづく思いました。
今年はお雑煮を頂くとき、彼のこの素晴らしい姿勢を思い出しながらいただこうと思います。
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