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【感想】『ポケット版「のび太」という生きかた』を読んで、心が軽くなりました。

本記事は「note×アスコム」の合同企画「#読書の秋2021」の課題図書「ポケット版「のび太」という生きかた」の読書感想文です。過去に趣味で撮影した写真を交えて読書感想文を書いてみました。本企画の詳細は下記に記載されています。

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『あなたは「のび太」みたいな人間ですね。』と同僚や友人達から言われたら、どう感じるだろうか?。本書を読む前の私は、おそらく少しムッとしたかもしれない。私は「のび太みたいな人間」という単語にネガティブな意味合いが含まれていると感じたことだろう。

しかし、本書を読み終えた後に、『あなたは「のび太」みたいな人間ですね。』と言われても、悪い気はしない。むしろ、ちょっと誇らしく感じる。「のび太」に対する私の捉え方を180度変えてくれたのが本書である。考え方を変えてくれた本書には、頭が下がる思いである。

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まず本書を読んでみると、著者の横山泰行先生の緻密な分析に驚かされた。「ドラえもん」の世界をデータに基づき分析されている点が面白かった。「ドラえもん」の世界の新たな一面を垣間見ることができた。そして、「のび太」というキャラクターに対する理解を深めることができた。本書では「のび太メソッド」として、のび太の魅力が37例にまとめられて、それぞれ簡潔明瞭に記載されており、テンポよく読み進めることができた。

本書で紹介されている「のび太メソッド」は、どれも味わい深い内容であった。そのため、「どれが最も良いか?」と問われても、一つに絞りきるのはなかなか難しい。読者の心の状態に応じて、気になる「のび太メソッド」も変わってくると思う。今の私の心の状態で、あえて一つに絞るとすると「のび太メソッド37」の「失敗することまでも、楽しむ」が適していると感じる。『「失敗」や「負けること」を心ゆくまで楽しめる』という勝ち負けにこだわらずに現状を受け入れて心底楽しむという状態はとても魅力的である。きっと、この境地にいるのび太は、物事に対して感謝の気持ちで溢れているのではないかと感じた。「全ての物事に感謝」ということは、頭でわかっていても、なかなか実践できないことなので、のび太を見習っていきたいと思った。

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のび太の人柄は、接する人達の心を穏やかにしていくのだろうと思った。しずちゃんのパパが、のび太との結婚に迷うしずちゃんに対して、「あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。」というアドバイスを送ったところからも読み取ることができる。こんな絶大な評価をされる「のび太」って凄いと感じるとともに、改めて人間として大切なことに気づかされた。

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多くの人達が知っている「のび太」というキャラクターは、「生きかた」の一つの規範であると気づかされた。本書を通して、生きていくためには「それでもいいんだ」と考えることができ、何だか心が軽くなった。本書に出会えたことに感謝致します。

#読書の秋2021   #のび太という生きかた

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