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【感想】『ザ・ゴール コミック版』を読んで熱い気持ちになりました。

本記事は「note×ダイヤモンド社」の合同企画「#読書の秋2021」の課題図書「ザ・ゴール コミック版」の読書感想文です。過去に撮影した花の写真を交えて読書感想文を書いてみました。本企画の詳細は下記に記載されています。

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私は、エンジニアとして働くようになってから既に10年以上の月日が経っています。本書『ザ・ゴール』の存在は知っていましたが、読んだことがありませんでした。今回の企画を通じて、本書に出会うことができ、感謝しています。

工場を題材にした『ザ・ゴール コミック版』は、登場人物達の振る舞いを通じて、「全体最適」のエッセンスを学べる良書だった。現実の問題は「つながり」と「バラツキ」で構成されており、制約となるボトルネックを改善していくことが問題解決の糸口である、という本書の主張は納得できた。

本書から、全体を俯瞰する視点がなければ、「個別の最適化」に陥ってしまうリスクに気づかされた。「結局、何をしたいんだっけ?」という本質的な問いかけを常に自分自身にしていく必要性と、その重要性を感じることができた。また、問題を定量化する際に、実態に合わない指標で評価してしまうと、「本当に達成したいこと」からどんどんと離れていってしまう怖さを感じることができた。

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本書を読みながら、新人時代に半導体工場の司令室で勤務していたことを思い出した。そこでは、大きな画面に工場全体の物品の流れが逐一表示され、物品が停滞する予兆を発見すると、すぐに担当チームに連絡して、改善を依頼していた。「工場は生きている」と感じる日々であった。現場の工場では、常に「統計的変動」と「依存的事象」に悩まされる日々であったことが懐かしく思い出された。

本書の考え方は、仕事だけに限らず、日常生活の様々な場面で出会う問題に対処する際にも有効であると思う。問題に対して「局所解」にならないように注意し、本質を見極め、全体としてどういう方向に物事を進めていきたいか、と意識することが大切であると感じた。問題の「個別事象」に捉われると、心理的負担が増えるかもしれないが、地図を見るように全体を見通すことができていれば、一つの問題は通過点に過ぎないので、問題解決において心理的負担は減っていくのではないかと思った。目の前の問題を発生させる過程に潜む「本当の問題」を見抜くことができれば、根本的な解決を図れる可能性があることがわかった。

最後に「社会は常に変化する。だからこそ、人間は学び続けなければならない。」という大切なメッセージを本書から頂いた。これから出会うであろう困難な問題に対して、本書で学んだ全体最適の考え方を用いれば、必ず解決できるという熱い気持ちになった。全体最適の視点を忘れずに、これからも変化していく世の中を楽しんでいきたいと思う。

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#読書の秋2021       #ザ・ゴールコミック版

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