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【感想】『あまがえるのかくれんぼ』を読んで、成長の喜びを感じました。

本記事は「note×世界文化社グループ」の合同企画「#読書の秋2021」の課題図書「あまがえるのかくれんぼ」の読書感想文です。過去に趣味で撮影した写真を交えて読書感想文を書いてみました。本企画の詳細は下記に記載されています。

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「あまがえるは緑色」という固定概念があった子供の頃の私は、初めて「土色のあまがえる」を見た時の衝撃を思い出しました。大人になった私が改めて、このあまがえるの皮膚の変化を考えてみると、外敵から身を守るために非常に合理的な特性だと感心してしまいます。読者は、3匹のあまがえるたちの成長の瞬間に本書を通して立ち会うことができ、感慨深い気持ちになれます。本書の魅力的なポイントを3点に絞って感想を書いてみます。

まず本書の魅力的な点は「絵」です。あまがえるたちと同じ目線で自然界を見ることができ非常におもしろかったです。絵は細部まで丁寧に描かれているため、見るたびに新しい発見がありました。一緒に読んだ子供達も様々な場面で虫や花を発見して喜んでいました。草木花を下から覗き込むことはあまりないので、冒険心がくすぐられました。本書は、自然に対する感謝の気持ちを思い出させてくれます。

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次に本書の魅力的な点は「ストーリー」です。3匹のあまがえるたちのかくれんぼ遊びを通したコミカルな姿が味わい深かったです。あまがえるたちは自分自身の皮膚の変化のおかげで、さぎの襲来危機から脱することができました。これは「変化を恐れずに適応すること」が危機を回避する最善策である、というような教訓を示唆しているように感じました。本書のストーリーの中に、「変化」に対する驚き・戸惑い・焦り・受容・活用が散りばめられており、読み返す度に緻密なストーリー構成に魅了されてしまいます。

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最後に本書の魅力的な点は「読み終えた後の時間」です。あまがえるたちの成長を通して、自分自身の成長に対して思いを巡らすことができました。私は約1年前から「英語」の学び直しを始めました。英語学習をやり直すのは大学生以来ですので、15年ぶりの再開でした。正直、英語学習を再開した当初はテキストを開いて問題を解くことが苦痛でした。英文法や単語はすっかり忘れ、発音もあやふやな状態からスタートでした。仕事をしながら勉強を続けることの大変さを身をもって実感しました。でも、私には「自分自身が英語を扱える状態になること」に対して漠然とした憧れがあります。最近、英語で映画を観ていると、聞き取れる英会話に遭遇することが少しずつ増えてきました。日々の学習のおかげで、ほんの少しですが「自分自身の成長」を感じることができた瞬間でした。正直、嬉しかったです。

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本書の主人公である3匹のあまがえる「ラッタ、チモ、アルノー」から「成長のために変化を楽しむこと」の尊さを教わった気がします。想いが凝縮された絵本に出会えたことに感謝致します。今度、草むらを歩くときは、足元に注意して、あまがえるたちを探してみようと思います。

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#読書の秋2021 #あまがえるのかくれんぼ #世界文化社

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