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母の刺繍

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半世紀に亘り、「雄鶏刺しゅう研究グループ」で、欧風刺繍(ヨーロッパ刺繍)に携わってきた「母の刺繍」について、「私が思うこと」を記事に書いています。 「刺繍作品」の裏にあるストーリ…
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#欧風刺しゅう

最近、「ショック」だった事~でも、きっと「その先」はある!

母の「雄鶏時代」からのお仲間の「新田惠津子さん」は、「織り」の作品を作られる方で、書籍も多数出されている。 そして彼女は、越前屋(東京・京橋にある老舗の手芸店)で、長らく「フェリエ」という「刺しゅう教室」を主宰していた。 しかし、その「刺しゅう教室」を、昨年(2022年)夏に、閉じられた。 以前から、「もう辞めようと思ってる」とは聞いていたけれど、実際にそうなると私は、ちょっと「ショック」だった。 新田さんとの「電話」で、さらにショック! 新田さんは、今年(2023

今回も、やっぱり「疲れた」けれど~やって良かった!第3回「母の刺繍展」

今回の「疲れ」は、前回よりも辛かった。 その「要因」は、年齢だけではなく、今までより開催日程が、1日多かったことにもあるのだ。 そして、3回はやろう!と思って始めた「母の刺繍展」だったので、「もしかしたら、これが最後かもしれない」と思うと、とにかく沢山、「作品」を搬入し、所狭しと展示した。 「設営作業」が、本当に大変だった。 「搬入作業」だけで、クタクタになった。 毎回、手伝ってくれる娘達にも、申し訳ないぐらい大変だった。 それでも、やっぱり「やって良かった!」と思

「刺繍展」を目前に、バタバタしながら、私がやった事

これまで「母の刺繍展」をやってきて、いつも思っていたことがある。 それは、来場してくださった方からの「刺しゅうをやりたいけど、どうしたらイイかわからない」という声を聞いた時、「私は、その先に繋げることが出来ないな~」という事だ。 東京・京橋にある手芸店の老舗「越前屋」で、母が「雄鶏時代」からの刺繍仲間である新田恵津子さんが、長年「フェリエ」という「欧風刺しゅう教室」を続けてきていた。 例えば、新田さんの「刺しゅう教室」に繋げられれば・・とかも考えた。 しかし、昨年の夏

今なら「インフルエンサ―」だったかもしれない~「芸術家気質」の母

母の刺繍作品をインスタに載せる時、キャプションを書くために、母に「いつ頃作ったの?」とか、「どこで展示したの?」とかを私は、尋ねる。 この時「どんなきっかけで、作ったの?」という質問に対して「なんとなく、作ってみよかなぁ~と思って作った」という返事が返ってくる場合がある。 母は、「専業主婦」だったけれど、その「刺繍創作活動」は、自己満足の「趣味」では無かった。 雄鶏社が出版する「刺繍書籍」のためだったり、定期的な「展示販売会」のためだったり、母の作品作りには「締め切り」が