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母の刺繍

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半世紀に亘り、「雄鶏刺しゅう研究グループ」で、欧風刺繍(ヨーロッパ刺繍)に携わってきた「母の刺繍」について、「私が思うこと」を記事に書いています。 「刺繍作品」の裏にあるストーリ…
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#DMC刺繍糸

★「刺繍図書館」オフ会「アンケート」のお願い

前回、家にある「刺しゅう関係書籍」を役立てる場所として、「刺繍図書館」を本気で考えているという記事を投稿した。 そして来月、楽しく「刺しゅう」の事をおしゃべりする「オフ会」をやることにした。 この記事にコメントをくれた、へんいちさんが、「日程」について事前にGoogleFormで「アンケートを取った方がイイですよ~」と教えてくれた。 彼は、経験豊富だ。 これまでに、いろんなことをnoteでやっている。 そして「オフ会」も~ 彼のコメントの「かすりもしない~」という言葉

「プラットホーム」としての「刺繍図書館」を本気で考える

最近、ちょっと気になっていた「場所」があった。 以前は、「洋服屋さん」だったかな~。 で、今は何をやっているんだろ〜 ある日、通りかかると、入口の前でお掃除をされてる女性の方がいて、私は思い切って「ここは、何をされている場所なんですか?」と話しかけてみた。 その方は、この「場所」を主催されているJASMINさんだった。 さらに「立ち話」をすると、 元々は、彼女自身が「子ども食堂」をやりたくて作った「場所」だという事を話してくれた。 さらに、自由に使える「ワークスペー

「頭の中」は、まとまら無いけれど、「第2回刺繍展」をやることにした!

2022年10月、再び「母の刺繍展」を開催することにした。 母の刺しゅう作品をこの先どうしたらイイのかを考えてきて、2022年4月「母の刺繍展」をやってみた。 その後、母の持ち物の「刺繍書籍」と「刺繍図案」をnoteのメンバーシップで、何かできないのかと考えてきたけれど、ちっともまとまらない。 でも、とにかく、やれる時に「作品展はやろう!」と思った。 「大きい作品」を展示する 今回の配送には、「赤帽」を使うことにしている。 前回の刺繍展で来場くださった方から、「私の

同じ「図案」でも、違う作品ができる!刺繍って~自由だ。

これまでの「母の刺繍」記事の中で、「刺繍をやらない私」の立場で「刺繍図案の価値」について書いてきた。 「図案」は、表からは見えないけれど「刺繍作品」の一番「最初の段階」に必ず存在している。 でも、同じ「図案」だからといって、必ずしも同じ「作品」が出来上がるわけでもない。それが刺繍の「醍醐味」でもあり、「楽しさ」でもある。 (刺繍をやらない私が、偉そうに~申し訳ございません…) ・母の作品と「同じ図案」の作品を見つけた! 先日、インスタを見ていたら、むかし母が作った「刺繍作

今なら「インフルエンサ―」だったかもしれない~「芸術家気質」の母

母の刺繍作品をインスタに載せる時、キャプションを書くために、母に「いつ頃作ったの?」とか、「どこで展示したの?」とかを私は、尋ねる。 この時「どんなきっかけで、作ったの?」という質問に対して「なんとなく、作ってみよかなぁ~と思って作った」という返事が返ってくる場合がある。 母は、「専業主婦」だったけれど、その「刺繍創作活動」は、自己満足の「趣味」では無かった。 雄鶏社が出版する「刺繍書籍」のためだったり、定期的な「展示販売会」のためだったり、母の作品作りには「締め切り」が

2022「母の刺繍展」が無事、終わりました!

昨年から、noteで母の刺繍の記事を書きながら、模索し、「母の刺繍展」を開くことになった。 そして、その「刺繍展」を先週、無事に終えることができた! 何がいったい無事だったのか~! 私の「腰」だ。私は、ひたすら「自分の腰」が心配だった。「ぎっくり腰」になったら動けない。(昨年の夏になった) 実際、私は元気に、手伝いに来てくれた娘たちと「高校の文化祭」のノリで、楽しかった。 最終日には、刺繍仲間たちが来るという事で、母も会場までやってきた。 来場された方々の「お話」を

母、お気に入りの「ノートルダム」

刺繍仲間だった(故)小柳太美子さんが、銀座松屋での展示会に出品していたのを見て、母は自分も刺したくなった。 ボロボロになった「図案」を彼女から譲ってもらって、それを基に自分で「図案」を作り直し、糸の色だけは、少し変えて母は刺した。30年以上前の作品。 小柳太美子さんは「雄鶏刺しゅう研究グループ」を引退後、ハンガリー刺繍を専門に独学で学ばれ、五反田にある「日本ハンガリー友好協会」の「刺繍教室」で講師をされてた方だ。母は、公私ともにお付き合いがあった。 母は、半世紀に亘り、今

「母の刺繍展」を本気で考える!「答え合わせ」をする場所~

半世紀以上、ヨーロッパ刺繍をやってきた現在92歳の「母の刺繍作品」について、私は、noteに記事を書いている。インスタでもその作品を掲載している。 飾る場所が無くて、現在、自宅とトランクルームに箱に入れて保管してある「母の作品をどうしたらイイのか」そんな記事も書いた。 ⇑この記事の中で「サブスクを考えている」と書いたのだけれど、いろいろ考えてみて、ちょっと違うかな~と思った。私は、刺繍作品の醍醐味は、「どんなふうに刺してあるか」だと思う。だから、ただ何となく観るというより

「イギリスの狩りの風景」~「パトロン父の底力」と「母の刺繍」の関係を知る

実家を片付けていた時、この作品「イギリスの狩りの風景」を見つけた。家で、飾られた事がない母の刺繍作品だ。 「こんな額を刺したのね~!」と私は母に、ちょっと「すごいじゃない!」という気持ちを込めて言った。すると、何故か母は、期待外れの反応だった。母は、この作品を気に入っていない。 創作された作品をどう評価するかは、作った本人とそれを鑑賞する側で、必ずしも同じとは言えない。母の中で、「作らされた」という思いが強い作品なのだそうだ。だから、私からすると「素敵じゃない!」と思うこ

母の刺繍作品の「醍醐味」を知る~!

「パッ!と観ただけでは分からないところ」に刺繍作品の「醍醐味」って、あるように思う。作品に近づいて、どんなふうに刺されているのかをじっくり見て、初めて「わ~」と思う作品がある。 母の刺繍作品の中にも、改めてよく見てみると、ものすごく手が込んでいると感じるものがある。最近、そう感じたのが、緑の布地に、黄色い花が描かれているこの作品だ。(額縁サイズ:45㎝×57㎝) この作品が、実家で飾られていた時期があったのを覚えている。 当時、私は、細かいところまでちゃんと見ていなかっ