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母の刺繍

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半世紀に亘り、「雄鶏刺しゅう研究グループ」で、欧風刺繍(ヨーロッパ刺繍)に携わってきた「母の刺繍」について、「私が思うこと」を記事に書いています。 「刺繍作品」の裏にあるストーリ…
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2023年1月の記事一覧

「貴婦人と一角獣」の展示を目指す~刺繍作品を掘り起こせ!

昨年の「母の刺繍展」で、「バイユー・タぺストリー」を復元した「母の作品」を2つ展示した。 (この作品の創作背景については以前、記事を書いています。) ⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓ 展示した「母の作品」は、当時の「おんどり刺繍グループ」が、11世紀に作成され、今も現存しているタペストリーを、完全復元した作品(全長約70m)の一部だ。 この作品について、来場された方に説明すると、その方が「貴婦人と一角獣」のことを話された。 「貴婦人と一角獣」も、絵画ではなく、バイユーと同じで、布に

気が早いかもしれないけれど~「母の刺繍展」3回目の先を考える

昨年4月に、初めて「母の刺繡展」を吉祥寺でやってみて、その後、10月に2回目も開催することができた。 「刺繍展」をやろうと思ったのは、とにかく母の刺繍作品を「全部、晒そう!」というという思いからだった。 だから、まだ展示していない作品がある限り、全部展示するまでは「やらねば ‼」という思いが最初からあったし、全部展示するのに、3回はやるな~と思っていた。 私にとっての3回目の「刺繍展」とは~ 「刺繍展」では、搬入作業をして、作品を飾り、自分なりに(一時的とはいえ)一つの