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「未経験でも大丈夫!」作品撮りの手順/撮影編

「準備編」という別記事で撮影準備に関して解説いたしました
今回は「撮影編」ということで、撮影前に準備しておくことを解説していきます
主に撮影アイディア=コンセプトに関して解説していきます
 
撮影におけるコンセプトとは?
コンセプトとは作品撮りにおいてのメインテーマです
写真を撮った後にいくらでもテーマの後付けはできますが、コンセプトのない作品は撮影途中に迷走します
コンセプトなしの撮影はゴールの見えない撮影をするようなものです
 
基本的に撮影には’コンセプト’ありきで考えてください
 

作品撮りは仕事ではないですよ!
仕事としての撮影の場合、そこには必ずクライアントが売りたいもの・主張したいものがあります
売りたい・見せたい商品がある場合、それらを活かしたコンセプトになります
 
それに対して、作品撮りはコンセプトに縛られない自由な練習の場でもあります
 
初期の頃の自分は、こんな思考でした
・コンセプトを持たずビジュアル重視
・キレイ/かっこいいロケーションで撮影
・全体的にファッション誌や広告を真似ただけの撮影
上記の考え方は間違いではないですが、テーマがなければ作品として成立しません
当時の自分はいち早く仕事が欲しかったので、1回の撮影でコンセプトも持たずにアレもコレも撮ろうとしていました
 
後付けでストーリーを作り上げることは可能ですが、コンセプトを持つ・持たないは写真に表れます
 
コンセプトなんて精神論じゃん!って自分はある時期までずっと思ってました笑
しかし、撮影コンセプトを明確に撮影を続けていくとコンセプトのない作品は写真を見ればわかるようになります
例えると、ストーリー性のない映画を見ているような感じです
 
ただ毎回写真から簡単に読み取れるようなコンセプトである必要はないです
 
この辺りは、コンセプトを不明確にする事であえて写真を見る人に読み解いてもらうようなスタイルもあるからです
複雑かもしれませんが写真に答えはありません。ただ写真にはロジックが存在します
・知っているけどやらない
・知らないからやらない
両者の違いは大きいです
 
どのようにコンセプトを考えるか?
自分が普段取り入れているコンセプト作りを共有すると、

・好きな音楽を聴く→自分の頭でイメージする
・読書→知識として仕入れたものをビジュアルで表現する
ここから自分の頭の中で、ストーリー・関連性を作品に持たせて作品を作ります
 
アイディアが思いつかなければ、自分の好きなフォトグラファーの作品を真似てみる
1-100までコピーするのは盗作ですが、初めのうちは練習として雑誌や広告などのプロの作品を真似てみましょう
プロの写真と全く同じように撮影するのも難しいはずです
・ライティング
・撮影技法
・レタッチ
あなたのコピーする上記3点の技術が高ければ、あとはクリエイティブな要素を足すだけであなたの独自性が生まれます
 
コンセプトをしっかり考えたらいい写真が撮れるのか?
「そういう訳でもありません」
コンセプトはあって当たり前くらいに頭に留めておきましょう
 
いくらコンセプトが良くても、
・写真としてビジュアルにインパクトのない写真
・ライティングの粗さ
・メイクや衣装がテーマにあっていない
・モデルの雰囲気が作れていない
これらのいずれかが該当する写真はスルーされやすいです
コンセプト=ライティング=モデル=写真のビジュアル=スタイリング=ヘアメイク
これらが全て一本線に乗ることで良い作品ができると自分は思っています
これらを意識しながら作品作りを継続していくと早い成長が見込まれます
 
「世の中には2タイプのフォトグラファーがいます」

・撮影現場に着いてから自分の感覚で撮影する人
・入念に準備してから撮影に臨む人
前者は、ある程度経験を重ねてからできる行為だと思っています
初めての撮影や、初めてチームを組む場合は少なからず緊張するものです
しかし、不安は事前の準備で無くなります
経験の浅いうちは、しっかり準備しておきましょう
 
馴染みのある撮影メンバーとの撮影は楽しいですし、何より精神的に楽です
心に余裕ができると、ガチガチに準備をしなくても撮影現場で柔軟に対応できるはずです
 
いつも同じメンバーばかりでなく、
色んな人たちと作品撮りをすることで、精神的に免疫がつき度胸がつきます
これはフリーランスで仕事を請け負う際にも、ここで鍛えた精神力が活かせます
 
実践を意識して自分に負担をかけて自分を成長させましょう
4W1Hの教え (X 5W1H)
コンセプトを持った上で、4W1Hの要素で考えるとシンプルです(Whyは使いません)
・WHAT→何が撮りたいのか?
・WHO→撮影メンバーは誰?
・WHEN→日程は?
・WHERE→どこで撮りたいのか?
・HOW→どのように撮影したいのか?

 
「あれもこれも撮ろうとしない」
コンセプトが不明確だとココに辿り着きます
料理を習うのと一緒で、1品づつおかずの作り方を覚えていきましょう
一度にアレもコレも詰め込もうとすると、全てが中途半端になります
ライティングや撮影テクニックは作品を作り上げるための手段でしかありません
 
作品撮りは練習の場です
プロは1度のミスで2度も仕事はこないです
しかし、作品撮りは仕事ではありません
この機会にミスやトラブルにあっておく事で、仕事でのトラブル対処がスムーズになります
作品撮りの回数を増やして、
やみくもに撮影するのではなく、戦略的に作品撮りを行いましょう

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