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「未経験でも大丈夫」作品撮りの手順/準備編

フォトグラファーに必要な作品撮りとは?
フォトグラファーとして営業する際に、自分の作品集が必要です
これをポートフォリオと呼びます
このポートフォリオを作るためには、作品撮りが必要になります
今回は準備編ということで、撮影を始めるにあたっての準備に関する解説をします


「作品撮り」に関してわからないことだらけ、、、
1.どうやって人を集めよう?
2.どんな感じの作品を作ればいいのかわからない?
 
未経験の方を対象に、撮影前までにすべきことを解説していきます
日本では作品撮りと呼ばれるのですが、海外では英語でテストと呼ばれています
名前の通り、仕事で撮影前のテストでもあり、実験的に自分の挑戦したい撮影をするテストになります
 
まず何に特化した撮影をしたいかで大きく変わってきます
今回はファッション撮影に沿って解説していきます


作品撮りは撮影テーマによって作品の作り方は変わってきます
・美容師・美容学生→髪型を魅せる撮影
・服飾学生→衣類を魅せる撮影
 
撮影メンバーを集めましょう
・モデル
・ファッションスタイリスト
・ヘアスタイリスト
・メイクアップアーティスト
・フォトグラファー
人が揃わない時には、メイクさんに髪のセットもプラスしてお願いする現場もあります
未経験から始めるフォトグラファーは人を集めるのに消耗するかもしれません
「過去の自分も同じ境遇でした」
周りにファッション分野で働く知り合いがいなかったので、初回の撮影はMixiで声かけをしてモデル・友人のアシスタントの3人で初めてのテスト撮影を行いました
一度チームを組んでしまえば、同じメンバーで撮影するなり、他の人を紹介してもらうなどして2回目以降は初回に比べれば圧倒的にスムーズになります
作品を継続して作り続けていくと、このようにモデル側からDMが送られて頂けるようになります

 
ちょっと重たい話をします。。。

0からスタートする人は、コネもないので協力してくれるプロを探すのは苦難の道です
周りが一流の環境で撮影できれば、いち早く周りがあなたを一流の環境に引き上げてくれます
このような環境はよほど強いコネを持っているか、お金持ちしか出来ません
ただこれはかなりのレアケースです
何事も順序があるということです
 
対策としては
コネがない人は、アシスタントをしている方やその分野の専門学生さんにアプローチしましょう
アシスタントの方達はあなたと同じように、自分のポートフォリオを充実させるために作品撮りがしたいという方が多いです
実績もなければお金の発生しない撮影に忙しいプロの方が協力してくれるというのは稀です
口では大きなことを言っても、フォトグラファーとして判断されるのは写真でしかありません
場を盛り上げることもいいかもしれませんが、どんなに楽しく撮影できても結果的に周りがあなたを判断する基準は写真でしかありません
ここでの信頼は撮影をこなしながら上達するしかありません
 
アシスタントの方を探す際はSNSを活用しましょう
Twitterやインスタグラムで#ハッシュタグから根気よく探せば見つかるはずです
自分の撮影したいテイストの作品を作っている方を見つけたら、DMなりコメントからアプローチします
断られたり、無視されたりすることはよくある事なので、
1人に絞り込むのではなく併行して、たくさんの人にアプローチしましょう
SNSを活用して人との繋がりは楽になったものの、見ず知らずの人の誘いにみんながOKをしてくれるものではありません
5人に1人でも繋がれればいい方です
ある程度自分のポートフォリオが貯まってきたら初回よりはるかに簡単に人を集めるのが楽になります
 
この作業はあなたの営業力をレベルアップさせてくれます
クライアントの営業も全くこれと同じです
ここで慣れておくと、今後の営業活動で大いに役立ちます
 
「撮影チームを募り終えました!」最後にモデル探しです

なぜ最後にモデルを探すのか?
それはプロモデルを作品撮りで使う場合、モデルのスケジュールが優先になるからです
プロモデルの場合、基本的に平日はキャスティングや仕事の撮影など所属事務所の仕事が優先になります
モデル事務所からモデルを借りられるのは基本的にモデルが休みの日になります
急に仕事が入ったからモデルの参加が無理になりました!なんて事もあるあるなので、モデル探しは最後にしておいたほうが無難です
 
趣味の作品撮りではなく、仕事を得るための作品撮りであれば「プロ」のモデルを使うことが前提です
 
事務所から無料でモデルを借りれる仕組みとは
基本的にモデルを借りるのにお金がかからない前提でお話しします
これはWin-Winの関係が成立するからです
・撮影チーム→自分たちのポートフォリオが作れる
・モデル→自分のポートフォリオが作れる
モデル事務所がモデルを貸し出すメリットは、仕事で使える高いクオリティのポートフォリオを撮って欲しいのです
クオリティの高い写真であればあるほど、モデルは仕事を得やすくなります
結果的にモデル事務所として仕事が増えるのでWin-Winの関係が成立します
 
*すべてのモデル事務所が無料でモデルを貸し出すわけではありません
なので、借りたいモデルがいるモデル事務所に撮影前に要確認です
 
自分の経験上、日本で作品撮りでモデルを借りるときはモデル事務所に電話をしたほうが早いです
その際にあなたのポートフォリオをメールで送ってという感じになると思うので、電話後に撮影日程・コンセプトなどの撮影詳細と一緒にあなたのポートフォリオをメールで送ります
OKがでれば、希望日に参加できるモデルを交渉して完了です
 
いきなりプロのモデルを初めての作品撮りで借りれるというのは稀です
未経験フォトグラファーにモデル事務所がモデルを無料で貸し出すメリットはどこにあるのでしょう?
上記で説明したように、初回からプロモデルを使うというのは一つのハードルになります
レベルの高いアマチュアの方でもプロモデルを借りづらいというのは、
趣味の自己満で終わる撮影ではなく、仕事に使える写真を撮ってくれる実績のあるフォトグラファーにお願いしたいからなのです
 
ではここで対策です
自分の撮影チームで過去にプロモデルを使ったことがある人がいれば、その人にモデル事務所とのやりとりをお願いしてしまうことです
世の中コネで解決できることは沢山あります。自分の存在を潜めて、身内のコネでプロモデルが使えればラッキーでしょう
仮に一度でもプロモデルを借りれれば、次回からのモデル事務所とのやりとりはスムーズになります
もしいない場合は撮影メンバーを探した手順でSNSからフリーランスモデルの方にアプローチしてみましょう
どんなに有名なプロの方と仕事をする機会があったとしても、所詮は人間です
心配はいりません。「肩書きをなくせば、ただの人」
その人の肩に乗っかって、勢いに乗ってしまいましょう
 
これで撮影メンバーは揃いました
 
作品撮りの準備は完了です
別記事で撮影前に考えておくコンセプトやロケーションについて解説していきます

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