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「ブランディング」から考える、事例Ⅱと事例Ⅲの読み方の違い

みなさん、こんにちは。しんだんがかりのJIZO-CHANです🙏
9月に入り、診断士試験は二次試験対策の対策真っ盛り。事例演習を積み重ね、振り返りの学びをノートにガシガシ書いていることと思います。

私の最近の活動としては、受験生支援団体「タキプロ」で「耳で聴く勉強動画シリーズ」として、「中小企業白書の事例紹介」を紹介したシリーズ動画が完成しました。
聞き流しの勉強にご活用ください。

さて今回は、昨日、とある「ブランドづくりの講座」を受けて「事例Ⅱと事例Ⅲの読み方の違いがハッキリした」というお話です。
事例Ⅱが苦手な方の参考になれば幸いです。

事例Ⅱと事例Ⅲ、与件文の性質の違い

事例Ⅱは「マーケティング・流通」、事例Ⅲは「生産・技術」と分野が分かれているのは周知の事実。その領域に沿った解答に加点が行われ、合否が判定されます。
中でも、事例Ⅱの与件文は「ふわっと」している感じがあるので、苦手な人が多いということをよく聞きます。私自身も当初そう思っていました。
一方で、事例Ⅲの与件文は「ダメなことを正しくする」という、割と善悪がはっきりとした、直線的な感じで、解答の方向性が立てやすい文章になっています。
「生産計画の頻度を上げる」とか、「ロットサイズを小さくする」とか、定番の解答が得点につながるため、対策がしやすいとも言えます。

どうやら、事例Ⅱの「ふわっと」の部分はなんなのかを知ることが事例Ⅱ攻略の鍵となりそうです。

What is 「ふわっと」??

冒頭の「ブランドづくり」の講座の話に戻ります。
講座では「ブランドは自分の心の中ではなく、相手の心の中にあるもの。」という定義のようなものを学びました。
企業でのブランドづくりでは、初期にその定義をすり合わせるところから、活動が始まるそうです。言葉の定義は重要ですよね。

「心の中にブランドがある」ということは、もはや論理の世界ではなく、感性(好き、嫌い)の世界と言うことができる、と。
言葉では説明できない、はっきりしない、掴めない「ふわっと」したものを感じます。

そこを踏まえて事例Ⅱに戻ると、「ふわっと」の正体は「ブランド」であり、好き嫌い、こだわり、想い、個性であるように思えてきます。
これらは全て、目に見えないこと。
大切なことですが、論理ではなく、感性で捉えるしかないことです。

ここで、「そうか!事例Ⅱは感性に訴えかけるキーワードと文章を書けばいいのか!」と考えるのは、ポエム全開。ドツボにハマるパターンです。
なぜなら、ブランディングには「論理と感性のバランス」が必要だからです(全て先生の受け売りです!)。

雪が解けると「??」になる?

この問いは、講座の先生がよくする問いです。
さて、何になるでしょう?

調査によると、「『水』と答える人と『春』と答える人が多い。」そうで、
「水」と答えた人は論理派、「春」と答えた人は感性派に分類されるそうです。

ちなみに私は「春」と答えました。感性派ですね。

事例Ⅱでは、「論理と感性のバランス」が問われている

講座では「この論理と感性の観点を”両輪”とすることが重要である」と教わりました。
ここが論理面を重視して読めば良い事例Ⅲとの大きな違いで、事例Ⅱでは、「論理、感性のバランス感覚」のある読み方が求められている、と私は解釈しました。

「水」の人は「春」のことを、「春」の人は「水」のことを考える

そういうわけで、読み方の違いは認識できました。「論理と感性の両輪」のバランスを取るためには、「水」と答える人は感性面のことを意識しながら読む、「春」と答えた人は論理面を意識しながら読むことを鍛えると良いと思います。
自分の中の「論理」と「感性」を認知して、折り合いをつける感じでしょうか。しんだんがかり初期のインタビュー記事で言及した「自分の心の中の診断士」を探すようなイメージで向き合っていけると良いかと思います。

どうやって鍛える?

鍛え方、折り合いのつけ方は色々あるかと思いますが、タイプ別に1つずつ紹介します。

①「春」タイプの人は、事例Ⅲの演習をやっていけば程々に鍛えられると考えます。単純に論理的な解答を求める文章だから、練習になりますね。

②一方で、「水」タイプの人は、少々厄介。闇雲に事例Ⅱで鍛えることよりも、ちょっと遠回りですが、凝り固まった論理的思考をほぐすような、小説などの文学作品を読むことを、オススメします。
人間の「好き嫌い」、「怒り」、「葛藤」などに思いを馳せる活動を通して、エモーショナルな感性を鍛えてみるのが良いかと思います。

終わりに

私はR4二次本試験中、事例Ⅱの与件文を読んでいるときに、苦難の記述が続くところで「はぁ、なんて大変な思いをしているB社さん。。。私と一緒に立て直す道を探しましょうね!」と、「春」タイプ爆発の、異常な感情移入が発動しました😆
それでも感情に飲み込まれることなく理性を保ち、良いバランス感覚で読めていたと思います。「心の中の診断士」、しっかりと出てきました。
結果は69点で、バッチリ合格点越えでした。

ところで、今回受けた講座は事例Ⅱの試験委員の岩崎邦彦先生の社会人講座でした。
講座の中で、「ブランド VS 高効率大量生産」の話が出てきて、「事例Ⅱ的な世界観」と「事例Ⅲ的な世界観」の明確な違いに触れられていたように思えました。
常々、「診断士試験とは一体なんだったんだろう?」という問いを抱えながら生きている私としては、その時に一つの着想が得られた感覚がありました。
今回、その気づきを自分の中で整理し、事例ⅡとⅢの読み方の違いに関する試験対策記事として紹介させていただきました。
今回の記事「事例Ⅱの神」の言葉から私が感じたことなので、本試験の出題とは一切関係ありませんので、ご了承ください。

ちなみに、隣の席で講義を聞いていた方が、たまたま同期合格の診断士で、その方は「先生の講座を受けたら、事例Ⅱで高得点が取れた。」とおっしゃっていました。
試験委員の先生の著作や話を注意深く読み解くことは大事ですね。

今回参加した講座は「トマトのブランディング」がテーマの講義だったので、試験委員のこちらの著作を参考図書として紹介します。

それでは、また。

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