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色のこと。ピンク~赤

昨日、色のお話をしましたので
しばらく各色について書いてみようかと思います。
(ネタが尽きてきた、ともいう・・・)

私個人はピンク星人です。
ピンク大好き。洋服だとほとんど選ばないのですが
着物だと ピンク系に手が伸びます。
もうじき還暦になるんですよ?でもピンクです。

一口にピンク、と言っても英名のピンクは
和名では石竹色に近く、かなり華やかでしっかりしたピンクです。
日本人が好むところは 桃色~桜色の淡い色ですね。
現代は花、と言えば桜を思い浮かべますが
平安の頃の第一の花は梅であり 染色にも梅が用いられました。
(先日 新聞に江戸期の農家で花といえばツツジ、という話が出ていて
 ツツジの色も華やかですね)
桃染めとも呼ばれますが ピンク、というより
黄味を帯びた淡褐色に近い色です。
草木染の多くは茶から灰色に染まります。
その中で赤みを出すものは貴重でした。

赤を出す染料は 紅花、茜、臙脂などいくつかありまして
これを薄くすると桃色系になります。
中でも紅花は高価で 濃い紅色は身分の高い人にしか
着ることを許されなかった いわゆる禁色です。
庶民に許されていたのは絹1疋(2反分)で
紅花1斤(約600g)を使用する極薄い桃色でした。
本紅とされる濃い紅色には約12キロの紅花を使用するので
二十分の一ほどの量しか許されなかったことになります。
これほどの濃い紅は畑1つ丸々の紅花を使うほどの量です。
その代わりとして 安価な茜や臙脂で濃く染めた紅色は
似紅として区別されていました。
今は 日本茜は貴重で高価になっていますけどね

紅花から抽出される染液の紅は、眼病、皮膚病は、もとより、
生殖機能の増強や、西洋では鬱病の治療にも用いられました。
 また、厄よけとしての意味があり、
今日でも、還暦の祝いに、赤いちゃんちゃんこを着たり、
かっては、きものの裏や下着に赤を使ったのも、その名残といえます 。

着物初めの色無地、としてピンクやサーモンピンク系を
持ってらっしゃる方も多いと思います。
私も持ってますし二人の姉も微妙に色の違うピンク系の無地を
持っています。(どうせなら全く違う色にしてくれればいいのに>母)
母親が娘に着せたい色であるのと同時に
かつて呉服業界では「お嬢さんにはピンクの着物、赤い八卦」という
セオリーがあったからでしょう。
今でも問屋などでは「お客様の年齢は?」と聞いてきます。
フォーマルならいざ知らず、好きで着る着物なら
年齢ではなく その方の個性で色柄を選びたいものです。

うちの店に来るようになってから
大きな柄やきれいな色をお召になるようになった、
という方は多いです。
他所の店ではこれほど偏ったコレクションもないでしょうけど
じざいやでは 着た時に明るくきれいで心が楽しくなるような
着物をお薦めします。
自分自身が着ていて楽しい、というのは
普段きものにとって何より大事なことだと思うのです。
テンションを上げてくれる着物。
だからこそ また着たい、という思いにさせてくれますね
 
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