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草履のお手入れ

8月になってようやく梅雨明けになりました。
よく降りましたね~~
やっと夏着物が楽しめます。
梅雨の間 雨草履ばかり出番が多かったですが
履物も季節の入替えをいたしましょう。

夏草履を出す前に、春に履いた草履をお休みさせてあげます。
硬く絞ったふきんで良く拭き上げて 乾いた布で乾拭きします。 
草履の台の素材によって お手入れも違いますので
簡単に書いておきます。
 
 @エナメル・皮革  
  次第に光沢を失いますので 
  柔らかい布にエナメル専用のクリーナーを少量付けて
  よく伸ばしますCc
  乾いてからきれいな布でよく磨いてください。 

 @合成皮革・ウレタン  
  硬く絞った布で汚れをぬぐい、乾いた布でふき上げます。  
  鼻緒の前ツボ辺りも念入りに。 

 @佐賀錦などの織り地  
  毛足の柔らかい歯ブラシや小さなブラシで軽く撫でるようにして
  ホコリを落とします。水拭きは禁止。(ガード加工をしてあるものを除きます)

 @パナマ・麻 
  柔らかいブラシでホコリを払います。 
  白っぽいもので汚れが気になる場合には
  脱脂綿に少量のお酢を含ませたもので手早く拭き  
  乾いた布でよく水気を取り去ります。 

 どの草履も暫く履かないでしまう場合には 
 除湿剤や除湿シートを箱に入れてください。 
 新聞紙にくるんだりビニール袋に入れるのは
 カビの原因になるのでNGです。

 ぞうりには足袋と違い文数がありません。
 履く人の足に合わせて鼻緒を調節する事ができるからです。
 特別にS台やL台も作りますが、標準は23cmくらいで、
 この大きさで22cmから25cmくらいの足に合わせられます。

 決め手は鼻緒のすげ方。
 鼻緒のすげ方一つで履き心地がまったく違ってきます。
 履きにくいと思っていたぞうりが
 鼻緒の調節で履きやすくなることもあります。
 履きにくいので大きなサイズのぞうりを選ぶ方も、
 まずは鼻緒の調節を専門店に依頼された方が良いでしょう、

お洒落は足元から。 
同じ草履を履き続けると傷むのも早いですから
季節やコーディネイトに合わせて
履物もいくつかは用意しておきましょう。

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