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平織・綾織・繻子織 生地のいろいろ。

昨日の黄八丈セミナーで
黄八丈もかつては 地機で織っていた、と伺いました。
そりゃぁ 高機が開発される前はほとんど地機ですけど・・・
地機で綾織を織るなんて考えもしなかったのですが
当時、地機で綾織を織るには操行を上げるためと
織るための二人掛かりで行っていたそうです。
昔の唐織も、ものすごい大きな機で
経糸を上げ下げする職人さんが機の上部にいたそうです。
唐織の話は別の機会に書きますね。

織にはいろいろな種類がありますが
三原組織、という3つの織り方が基本になっています。
それは 平織(洋裁をする方だとタフタ、で判りかと思います)
綾織(紋紗織・ツイール)、繻子織(サテン)です。

@平織り

20200514士乎路2平織

経糸と緯糸が1本ずつ交互に交錯している組織。
最も簡単な組織で糸の交錯点が多いので
硬めのものや張りのあるものになり易いですが
しっかりとした織物で丈夫で摩擦に強い基本中の基本の織物で
実用的な織物で最も多く使われています。
着物の多くが平織です。

@綾織

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表面の織り目が斜め出るため斜文織ともいいます。
経糸または緯糸が2本以上並んで、交錯して組み合わされている組織。
斜めの方向に畦が現れることが特徴です。
風合いが柔らかで伸びやすく、皺になりにくいです。
がよりにくい等のメリットがあります。
デニムやツイードに代表されます。
山下さんの黄八丈のほとんどが綾織と平織を併用した織り方です。


朱子織

20200917繻子

経糸と緯糸の交錯点が上下左右とも隣接しないように
規則的に飛ばした織り方が特徴です。
糸が長く渡る組織のため、なめらかで滑りがよく、光沢があります。
表に経糸か緯糸だけが現れ、緯糸または経糸はほとんど目立ちません。
表面の糸が規則正しく並行に並んで、浮いていることが特徴です。
三原組織の中では一番擦れや折れに弱いのですが
美しい光沢を放つ華やかな布でドレスなどに使われます。
着物では帯や掛衿、また足袋に使われました。
小紋などに使われる綸子や紋綸子も繻子織の一種になります。


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