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着物のマイサイズを知るには?

太りましたー
コロナ太り?人生最大サイズかも・・・
多少の増減はカバーしてくれる着物でも
さすがにカバーし切れなくなりました。
まず、前幅が足りない。
無理に引き寄せると背縫いが中心からずれる。
今の着物を洗い張りに出すにしても
新しいのを仕立てるにしても
寸法を変えなくちゃいけません。

じゃぁ、私のベスト寸法は?
娘時代、母が仕立ててくれた着物は
裄は私のサイズでしたが
「あとは女並でいいわね」と。
 おいおい、そんな乱暴な・・・
でも昔は普段着の寸法なんてそんなものだったのかも。
今ほど 体格の差が激しくないだろうし
着物が普段着なら姉から妹へ お下がりになることや
親戚やご近所に回すこともあって
マイサイズである必要性が薄かったのでしょう。
 
でも せっかく1枚1枚 オーダーで仕立てるのが
着物のいいところ。
きっちりマイサイズに仕立ててれば
気心地が違います。
自分の体型にあっていれば
補正や手間をかけなくても
着姿がきれいで着崩れしません。

お客様にご自分の寸法を伺うと
「身長と体重で割り出してもらった」
とおっしゃられたことがあって
それってかなりズサンな割り出し方では?
せめて3サイズから割り出して欲しいもんです。
3サイズが判れば 前幅、後幅はきっちり計算できます。
また、抱き幅の減らし加減なども
3サイズから推測できます。
 
うちの仕立て屋さんは
「この方は どんな着方をなさいますか?」と尋ねてきます。
同じ体型でも 着方によって寸法が変わるからです。
きっちり着たいのか ゆったり着たいのか。 
補正するのか しないのか。
腰紐の位置はどこで結ぶのか。
着物を着たら 行動派なのか 座ったままなのか。
もしくはお茶会で座ったまま動くのか。
そういうことを踏まえて 
寸法を割り出すことで 
一番着易く 着崩れしない寸法を割り出すことができます。
 
割り出したものと 実際の着心地とが
微妙に違うこともあります。
同じ体型、3サイズの方でも
その生地、着方、補正、着るときの癖などで
差が出るからです。
洋服のように立体で考えない着物は
考えようでは 多少の体型の差をカバーして
着れてしまう反面、
一枚の布そのままなので
良くも悪くも 着方で差が出てしまいます。

ドレスのように 仮縫いをするわけではないので
一発でマイサイズにするのは難しいです。
また 着心地の良さ悪さは ある程度
回数を着こなさないと判り辛いかもしれません。
 
でも 新しく仕立てる時に
ちょっと一言、
「おはしょりが長過ぎて腰紐が面倒」とか
「襟元のシワが出ないようにしたい」とか
「補正はなるべくしたくない」とか
普段気になることを申し添えて下さい。
次の着物は もっと着心地の良いものに
仕立て上がって来ることでしょう。
 
自分らしいきものの形、
着易くて 着姿の美しい自分の最適寸法。
来年は 仕立士さんを交えての
採寸会を開催する予定です。
そして 可能なら 数か月に一度 仕立士さんが居る日を設けて
寸法、お直し相談日を作れたらいいな、と思っています。 

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