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静電気

花粉症の薬を飲んだら眠くて眠くて・・・ねむい。

犬の散歩中にふっさふさの背中を触ったら(うちの犬はコリーです)
バチン!と この冬初静電気が起りました。
乾燥した そんな季節がやってきたのですね。

着物で静電気が起こると 
裾よけや お襦袢が足元にまとわり付いて歩き難かったり
脱ぐときにお襦袢や下着がくっ付いたりと
不快なこともあります。
私は あまり痛い思いをしないで済んでいるのですが
人によってはかなり痛い思いをされているのではないでしょうか。
化繊の絨毯の上だと
余計静電気が起きやすく 八掛がホコリを吸ったり
切れやすくもなったりします。
 
物質にはそれぞれ
+(プラス)か-(マイナス)の電気を帯びやすいという
性質があります。
この性質が+のもの同士、-のもの同士なら
安定していますが +のものと-のものが近づくと
静電気が発生しやすくなります。

具体的に布の素材で挙げますと
+方向から 
ウール、ナイロン、レーヨン、綿、絹、ポリエステル、アクリル
となります。
順番が離れている ウールの着物の下にポリエステルの襦袢を着ると
静電気が起きやすく、
順番が近い ウールの下にナイロンやレーヨンの下着なら
起きにくい、ということです。
また綿と絹の組み合わせも静電気が発生し難いことになります。
同じもの同士、絹と絹、 木綿と木綿なら安定していてます。

しかし 静電気の原因は着るものの素材だけではなく
その日の乾燥状態、素材の吸湿性などとも関係しています。
ウールの下にポリを着ても雨の日なら
パチパチしない理由です。
ですから
下着に静電気防止スプレーを使用したり
洗濯の時に柔軟剤を使うと静電気を抑えることが出来ます。
おうちで肌着や裾除け、お襦袢を洗う時には
柔軟剤を使うと効果があります。

帯電防止加工、というものもありますが
これは静電気は乾燥したものに発生しやすい、という性質から
生地に吸水性を与える加工です。
ですから撥水を求めるガード加工との併用は出来ません。
 
着るものだけでなく
着る人そのものにも静電気は発生します。
肌の乾燥が静電気を引き起こすことになりますので
手足に保湿ローションをたっぷり刷り込むことで
かなり静電気を抑えることができますので
お試しください。
静電気防止グッズもいろいろ出ていますので
帯飾り風にしたり 袂に忍ばせたりして
お使いいただくのも良いかと思います。

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