自由な言論を確保するには人格と意見を分けて考えることが必要だ
小室直樹は『危機の構造』で新聞の役割に関連して「人格と意見の未分化」について言及しています。日本人は人格と意見を分離して考えられない思考様式を持っているという指摘です。
ビジネスにおいて何かを振り返って評価するとき、人や組織などの主体に着目するのではなく、その言葉や行動に着目する方が、よりよい教訓が得られます。先人たちがあちこちで繰り返している教えで、私自身の経験からも実感しています。
小室の指摘は、この思考様式が言論の自由を危うくするというものです。ビジネスでのノウハウ