ねこはきみにあいたくて
ねこは きみに あいたくて
ふゆのあいだ きみのことを 夢みている
はる
ねこはまだ 葉っぱだけ
それでも きみの 気配をかんじ
ただそれだけで うれしくて
ゆっくり ゆっくり ねっこをのばす
(ねこ)「わぁ、まぶしい!」
なつ
ねこは 一気に 茎葉をひろげ
あたりを みまわし
きみのすがたを さがすんだ
(ねこ)「みつけた♡」
ねこは きみに あいたくて
どんな 場所でも ねこらしく
きみに向かって どこまでも
のびていく のびていく
(ねこ)「ふむ!」
あらゆる猫を 魅了して
どんな 場所でも 花を咲かせる
きみがいくとこ どこにでも
先回りして ねこはいる
(ねこ)「♡」
うちの畑のかわいいこ☺️
あき
くさむらを そめていく
黄金色の ねこのせかいで
きみはきっと みつけるだろう
きみがずっと さがしてきたもの
なんの おもしろみも 華もない
そんな草だと いわれても
ねこは ねこを あいしている
とても ふかく あいしている
毎朝 たっぷり 朝露をあび
全身 きらきら ときめいて
きみに ひかりを おくっているよ
(ねこ)「すき♡」
きみが こころから 笑うとき
ねこも とても 嬉しくなって
あははは ふふふ
風のなかで わらうんだ
きみが とぼとぼ
あるくときは
こちょこちょ こちょこちょ
くすぐるよ
きみの足元 くすぐるよ