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仕事との出会い、覚えていますか?
みなさんはなぜ今の仕事を選択したのでしょうか?
私は副業で育てていた物書き業に、会社に行けなくなったことが原因で全振りすることになりました。
詳しい話は電子書籍で書いているので割愛しますが、準備万端で今の仕事に就いたわけではありません。
逆に言えば副業で物書きに出会っていなければ、今ごろ生活保護のお世話になっていてもおかしくなかったと思います(冗談抜きで)。
出会いというのは対人もそうですが、仕事でも同じことが言えるのではないかと思います。
そんなエピソードを聞いたお話です。
みなさん、特殊清掃業をご存知でしょうか?
おひとりでお住まいの方が病気で亡くなられたり、自ら命を絶たれたり、事件に巻き込まれてしまったりした場所を掃除する仕事のことです。
先日、九州で特殊清掃をされている方とお話する機会をいただき、小一時間ほどお話をさせていただきました。
なんでも……。
リサイクル業で働いていたその方は、掃除した部屋で病気で亡くなられた方の親族が翌日に同じ部屋で亡くなっているのを発見したことから、今のお仕事をはじめられたとのこと。
これだけ聞くとホラー要素しかありませんが、実は亡くなられたご親族は部屋の住人であった方のご遺体から発した有害物質の中毒で亡くなっていたそうです。
人間は亡くなると有毒なガスを発するそうで、実はそんなに珍しいケースでもないらしいのです。
とはいえ、そんな経験は初めて。
お話させていただいた方は、その出来事と亡くなられた方への気持ちを込めて、特殊清掃のお仕事を始められました。
……というお話。
我々が日常生活を送る上で、必要性を感じにくい仕事をされています。
ですが、とても大切で、尊い仕事だと感じました。
同時に「嫌われる仕事だと思います」とぽつり。
御遺体の見つかった場所を清掃させていただくのですから、そう思われても仕方ないかもしれません。
でも、私は大事な仕事だと思います。
お話を終えてふと考えてみると、物書きは特殊清掃と同じで決して表には出てこない仕事という点だけで共通しているのではないなと考えるに至ります。
なぜ今の仕事を始めたのか。
この仕事を通じてどうしたいのか。
誰のためにやっているのか。
2022年も残り2ヶ月半。
丁度いいタイミングで休みに出来そうなので、原点回帰ではありませんが、今一度振り返ってみようと思います。
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