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【毎週一篇/詩やエッセイをご紹介】自分らしく過ごしたいあなたへ

こんばんは!スタッフの髙野です。

今日は、人に会う度に「暑いねぇ〜」と漏らしてしまう程、気温が上がっていました。
夏の訪れを感じさせるような日差しでしたが、日陰に入れば程よく風が吹いて心地よかったです^^
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、本日も「自由丁今朝の落書き」よりおすすめの一篇をご紹介していきます!

今週の一篇『The Snapshot』

撮り続けたとて
私は何者かになることもなく
ただ今日も景色を眺め
収めては
私は私にのみなっていく

その不安と美しさを味わいながら
木陰で待ち
夜道で空を見上げ
朝目覚めては
確かめることもせず
人を愛している
優しくありたいものだと
願っている

撮り続けたとて
私は何者かになることもなく
ただ今日も景色を眺め
収めては
私は私にのみなっていく

その不安と美しさを味わいながら
豊かな面持ちの人に憧れながら
表現など追いつけぬ
優しい声色を思い出しながら
たったひと時を今日も
待っている

2024年5月31日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

どんなに誰かに憧れていても、同じにはなれないということは、時に絶望のように感じるかもしれません。

でも一方で、私はどこまでいっても唯一無二の私なのだということには、希望を持てるような気もします。

どこかを目指して、何かを求めて進む道中で出会うものたち。その中で、これを手にしたら何かになれる。なんてことはないんですよね。
何を見て、何を手にしようと、あくまで私は私でしかないのだということ。そんなことを改めて感じた一篇でした。

正解も間違いもないからこそ、自分はこれでいいのだろうかと不安になることもあるけど、「私」を研ぎ澄ましていくことは「美しい」のだと、そう思えたら今その瞬間をより深く味わえるのかもしれないなぁとも思いました。

皆さんはどんなことを感じましたか?
どんな瞬間を写真に収めることが多いか、そこにその人らしさが表れる気がするので、身近な人と聞き合うのも面白そうですね^^

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が書く言葉たちです。

ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。

数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。

▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」を、スタッフのコメントと共にご紹介しています。

一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^