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【おすすめの詩やエッセイをご紹介】迷いながらも向かうあなたへ

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。

最近は、街を歩いていても、電車に乗っていても、キャリーケースを引きながら歩いている人を多く見かけます。
いよいよ思わず外に出かけたくなるような暖かい季節がやってきますね^^

皆さんは、お出かけのご予定はありますか?私は、この春行ってみたいところがいくつかあるので、少しずつ計画を立てようかなと思っています♪

さて、本日も「自由丁今朝の落書き」よりおすすめの一篇をご紹介していきます!


おすすめの一篇『Over The Green Light』

君の中の宇宙
響く音色

どうしようもなく
繊細な光の粒
跳ねた寝癖みたいな自然

形作った大人たち
いつの間にか塀の中の夢
あくびをする勇者であれたら
願いながら立つ

緑の光が向かう先
君は言ったわからない
僕はただそれを見つめることしかできず
励ましの声も無愛想にこだまする

青空を行く雲のようだ
否が応でも西へと向かう
日をさえぎり僕の君の
遥か上でただ微笑む

それでもいつか
彼方から声がして

光が射す
予感がした
ただそれだけのことが
嬉しくて

小さな希望
響く宇宙

迷わず向かう
背中を押す
ただ美しい
朝の音を信じながら
夜の色を夢見ながら

壁から抜け出し
緑の光の先へとゆく

やがて
空の果て
見つける音
世界が光る
その時を待ちながら

本日も読んで下さりありがとうございます。たったひとりで毎日を抱え切れるわけもないから、歌う人がいて、書く人がいて、旅に出る人がいる。

2024年3月20日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

今回の一篇は、読んだ時から「次のnoteで紹介するのはこれにしよう」と思っていた作品でした。

この作品を読んで、気持ちがどこか曇り模様になった時、それを抜け出すきっかけになるのは、ほんの些細なことだったりするのかもしれないなぁと思ったんです。改めて。
それは、誰かにかけてもらった言葉かもしれないし、ふと流れてきた音楽かもしれないし、偶然手に取った本の一節かもしれない。

そういった小さな希望のように思える何かに出会えたら、まだ大丈夫だという予感が少しでもしたなら、きっとそこからまた歩み出せる。
そんな小さな希望が感じられる一篇でした。

それにしても、「緑の光」っていいですよね。その言葉から想像される景色が、個人的にとても好みです^^

今回の一篇を読んで、皆さんはどんなことを感じたでしょうか?
もしも抱えきれないような何かに直面することがあった時には、小さな希望を見出せるような場所や人ができるだけ側に在りますように。

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が毎日書く言葉たちです。

ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。

数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。

▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」の中から、自由丁スタッフがおすすめの一篇を選び、コメントと共にご紹介しています。

一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^