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【毎週一篇/詩やエッセイをご紹介】雨音を聴きながら過ごすあなたへ

こんにちは!自由丁スタッフの髙野です。

今日であっという間に5月も終わりですね。
今月はゴールデンウィークがありましたが、皆さんお出かけはされましたか?

私は今月、公園にピクニックをしに行ったのが一番印象に残ってます^^
心地よい気候の中、のんびり美味しいものを食べたり、身体を動かしたりするのは、やはり気持ちが良いものですね♪

さて、本日も「自由丁今朝の落書き」よりおすすめの詩やエッセイをご紹介していきます!


今週の一篇『雨に微笑みを』

雨の日は窓を開けて
少しの間
部屋に自然音を招き入れる

何をしていてもただ
思いながら

私は静かに
自らの生を抱いたまま
また少し伸びた髪をかきあげ
遠くを眺める

邦人がカバーして歌う
Laughter in the Rain

白鍵と黒鍵
雨音がコンクリートを跳ねるように鳴る
雨宿りする木陰で笑い合うように鳴る

窓を閉め
雨を少し遠くへ追いやり
心なしか潤った部屋で息をする
英語の歌詞を口ずさむ

私の中の多くを乗せながら
たった一つを思いながら
静かな部屋で
小さくただ空へ歌う

2024年5月15日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

今回は、これからの梅雨の時期にもお似合いの一篇を選んでみました。

梅雨の時期や雨の日に対して、皆さんはどんなイメージを持っているでしょうか?
私は、以前は少しネガティブなイメージを持っていました。
それを自覚してからは、何がそうさせていたんだろうと時折考えます。

子供の頃は、外で遊べないとか、持ち物を濡れないようにしなきゃいけないとか、自分の行動が制限されることが多いから喜べなかったのかなぁとか。
(今でも同じように感じることはありますが笑)

大人になった今は、地面や窓に当たって鳴る雨音も、いつもより歩く人が少ない街を眺めることも、悪くないなと思うようになりました。
自然を感じながら「静けさ」の中で過ごすことで、心が落ち着くこともあると気付けたからかもしれません。

雨はきっと、静かに「ただ思う」ということを許してくれる。
そんなことも感じた一篇でした。

皆さんはどんなことを思いましたか?
これから梅雨の時期を迎えますが、それぞれの味わい方で雨の日も楽しんでいけたらいいですね^^

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が書く言葉たちです。

ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。

数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。

▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」を、スタッフのコメントと共にご紹介しています。

一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^