見出し画像

【おすすめの詩やエッセイをご紹介】季節の変わり目で過ごすあなたへ

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。

先日友人と会った際に、最近ミモザの香りがするものをよく見かけるという話を聞いたのですが、どんな香りだったかすぐに思い出せず、あまりミモザを香りで楽しんでいなかったなぁと気付きました。
皆さんは、ミモザがどんな香りかパッと思い浮かぶでしょうか?

せっかく身近に大きなミモザの木があるので、今度どんな香りだったか確かめに行こうかなと思います^^

さて、今回も「自由丁今朝の落書き」よりおすすめの一篇をご紹介していきます!


おすすめの一篇『幻雪さん』

なぜか明け方に目が覚めて
寝ぼけたまま冷蔵庫
水をコップ一杯
ふうと息をし振り返ったら
真っ白の光

ああこれのせいかと
眩しくて起きた気がした自分
わあ綺麗だなと
思わず写真を取った気がした自分

それにしても
おお寒いなと
再び布団にそそくさと潜り
すべてを夢に帰す

暫くしてまた目覚め
窓の外を見る
夢で見た美しい白はなく
あれは夢だったのだと思い切ない

身支度をしてドアを開け
歩いていく

信号待ち
おもむろにカメラロールを開く
するとそこに
雪化粧した明け方の窓を見つける
夢が現になった心地

なんだやっぱり来てたんだね

雪を少し
愉快な友のように感じる
朝の話

本日も読んで下さりありがとうございます。雪が積もってたねって声がした。

2024年3月8日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

3月に入り、そろそろ春がやってくるのかなと思っていた矢先、夜の間に少しだけ雪が降り積もった日がありました。皆さんのお住まいの近くでは降ったでしょうか?

突然降り積もった真っ白な雪を見て、あれ今、3月だよね?と驚いたその日。私は、冬から春への変わり目はどうしても「早く春にならないかなぁ」と春が待ち遠しくなってしまうので、いやいやまだ気が早いんじゃない?と雪が言いに来たのかなと、この一篇を読んだ後に想像して一人楽しみました(笑)

季節が移ろう度に、もう何度も別れを告げては、また再会してを繰り返している春夏秋冬。そんな季節の変わり目を、いつもとはまた違った心持ちで楽しむのもいいなぁと思いながら選んでみました。

皆さんはこの一篇を読んでどんなことを思いましたか?
冬と春を行ったり来たりするようなこの時期も、健やかに季節を味わえますように^^

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が毎日書く言葉たちです。

ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。

数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。

▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」の中から、自由丁スタッフがおすすめの一篇を選び、コメントと共にご紹介しています。

一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^