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【おすすめの詩やエッセイをご紹介】穏やかな心で向かいたいときに

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。

最近はかなり風が強い日が続いていますね…!
日差しが暖かそうだから薄着でもいけるかも!と春コートを取り出して、外に出た瞬間後悔した先日でした(笑)
穏やかな春の暖かさがやってくるのが待ち遠しいです!
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、本日も「自由丁今朝の落書き」よりおすすめの一篇をご紹介していきます!

おすすめの一篇『往来の季節』

眠い最中に夜が居て
私が眠った理由など無く
世界が眠りについたのでしょう
夜空の黒さ

あなたが愛して
私が応じて
そのどちらでも無かったとて
育まれていくものが愛でしょうよと
いつか歌って証明できたら
期待を照らす
朝日の白さ

何の話をしていたのでしょう
暫くの時が経ち
ただ眺めていた景色で互いに溶けていました
夕焼けと同じ色した横顔たち

言葉がなくとも
繋げる手
届くなにか

あるとすれば
夜更け
青空
或いは緩やかな風が吹く旅

あなたの心
溶け出したなら少し掬って
花瓶に注いで
綺麗な花を挿しましょう

そろそろようやく
長い長い
覚束無い日々が過ぎ
暖かい日差しが
訪れる頃ですから

本日も読んで下さりありがとうございます。季節の話、ではなくて。

2024年3月16日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

今回選んだ一篇、いかがでしたか?
私の特にお気に入りポイントは、こちらです!

“あなたの心
溶け出したなら少し掬って
花瓶に注いで
綺麗な花を挿しましょう”

時には、心が冷え込んで小さく縮こまってしまうようなこともあると思います。
それはきっと、冬だからとか、寒いところにいるからとか、季節や気温に関係なく、あることだと思います。

そんな心が何かのきっかけで、暖まりほぐれてきた時には、少しばかりの変化と共に、歩み出してみよう。窓を開けて日差しを浴びてみよう。
そんな風に思えるような言葉だなぁと思いました。
静かに気持ちのよい風が吹いているような印象の一篇でした。

皆さんはどんなことを感じたでしょうか?
まだ少し肌寒い風が吹いていようとも、心は暖かく穏やかに過ごせるような明日が訪れますように^^

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が毎日書く言葉たちです。

ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。

数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。

▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」の中から、自由丁スタッフがおすすめの一篇を選び、コメントと共にご紹介しています。

一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^