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【毎週一篇/詩やエッセイをご紹介】晴れ間で佇むあなたへ

こんにちは!自由丁スタッフの髙野です。

7月に入った途端に、一気に気温が上昇して、本格的に夏がやってきたなぁと実感するこの頃です。
慌ててひんやりするようなグッズを取り出したり、買い足したりしていますが、
皆さんはどのように暑さ対策をしているのでしょうか?
おすすめグッズがあったら教えてくださいね^^

さて、本日も「自由丁今朝の落書き」よりおすすめの詩やエッセイをご紹介していきます!

今週の一篇『晴れ間にて』

嬉しくなることも
悲しくなることも多い日々

悲しさは何処から来て
何処へも行かずに此処に居る

嬉しさを探して
何処までも行くけれど
一体何処まで行けばいいのだろうかと
空を望む

晴れ間を今日が過ぎてゆく

髪を滴り
肌を流れていく汗が
悲しみを運んで消えていく

すべてを何処かへ追いやる暑さに
救われている小さな私
その人影を発見する

日に照らされて
どうやら私は今日も此処
悲しさと嬉しさの間
晴れ間に影を落として生きている

嬉しさを
喜びをそれでも求めて此処にいる

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。歩き続けるから、辿り着く何処か。歩き続けたから辿り着いた此処。

自由丁スタッフからのコメント

こちらは数年前に書かれた作品ですが、久しぶりに読んで改めていいなぁと思ったのでご紹介してみました^^

時折、心と空は似ているなぁと感じることがあります。
嬉しい感情も、悲しい感情も、突然やってくることってありますよね。
晴れの日が続いていても、突然大雨が降ったり、急に止んだり。そんな風に日々変化する空の様に、心の状態も日々移ろうものだと思っています。

できることなら、「悲しい」よりも「嬉しい」の方が多い日々であってほしい。そう願いはしても、「悲しい」をゼロにすることは難しいものだと思います。

それでも、雨が続いてもいずれ雲が流れて晴れ間がのぞく様に、「悲しい」がずっと続くわけではないということ。歩みを止めない限り、「悲しい」も「嬉しい」も、どちらもちゃんとやってくるのだということ。

そんな言わば当たり前かもしれないけれど、心に留めておきたいことを思い出させてくれる言葉たちだなぁと思いました。

皆さんはどんなことを思いましたか?
日々移り変わるという自然を、味わい楽しめる心でいたいものですね^^

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が日々綴る言葉たちです。

ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。

数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。

▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」を、スタッフのコメントと共にご紹介しています。

一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^