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【毎週一篇/詩やエッセイをご紹介】本と共に暮らすあなたへ

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。

気付けば6月も今日で終わりですね。
毎月言っている気がしますが、今月もあっという間でした(笑)
皆さんは、今月はどんな一ヶ月でしたか?

私は、離れて暮らす家族と久々に会ったり、しばらく会っていなかった方々とご飯を食べたりと、嬉しい再会が多い月でした^^
来月も振り返った時に、楽しかったなぁと思い出して嬉しくなるような時間を過ごしていきたいものですね!

さて、本日も「自由丁今朝の落書き」よりおすすめの詩やエッセイをご紹介していきます!

今週の一篇『詩の人』

詩集を鞄に忍ばせ歩く
パラパラとめくる時々
誰も気になど留めないままに
ただ言葉と共にそこに居る

発見も驚きも
ページの隙間に詰まってなど無く
全てはずっと
自分自身の胸の内にて発火する

言葉はそうだなつまるところ
いつも背中を押すだけさ

言葉はそうだなつまるところ
いつも傍で見ているだけさ

本を閉じ
深呼吸して
歩いていく

押された背中で
空に言葉を独り口ずさみ
生きていく

言葉はそうだねつまるところ
いつも僕らの中にある

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。「詩人なんです」と伝えたら、「かっこいい」って呟くように目を見て言ってくれた人。とても素敵な一瞬を、どうもとても、ありがとう。自分の言葉を自分の歩幅で伝えることのできる人って、本当に格好いいですよね。

2023年6月23日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

昔から本は好きでよく読んでいるのですが、どういうところが好きのかなと、今でもたまに考えます。

別の世界に没頭できる、それも一つだと思います。
一方で最近は、「ただそこに在る」というのも好きなポイントのような気がしています。

その言葉を受け取るも受け取らないも、どう感じるか、どう考えるかも自分次第。本の中の言葉は、ただそこにいるだけ。

新しい発見や驚きを得られることだけが、本を読むことの面白さではなくて、ただそこに在る言葉たちを受けて、自分の中に芽生えるものに目を向けるのが楽しいのだと、改めて感じた一篇でした。

「発見も驚きも
ページの隙間に詰まってなど無く
全てはずっと
自分自身の胸の内にて発火する」
この言葉も妙に納得しました。

皆さんは、本を読むこと、言葉に触れることは、ご自身にとってどんなことだと感じますか?
よかったら感想、コメント等教えてくださいね^^

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が日々綴る言葉たちです。

ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。

数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。

▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」を、スタッフのコメントと共にご紹介しています。

一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^