見出し画像

【おすすめの詩やエッセイをご紹介】過去を見つめ直すときに

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。

もうすぐ3月ですが、まだまだ朝晩は冷え込みますね!
自由丁店舗から歩いていける距離にある蔵前神社ではミモザが咲き誇っているのですが、その鮮やかな黄色に少しずつ春を感じるこの頃です^^
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回も「自由丁今朝の落書き」よりおすすめの一篇をご紹介していきます!

おすすめの一篇『Memories Embrace』

もう随分と長い間
遠くへ近くへ
共に旅を重ねた時間の束だ

守ってくれた時もあれば
背中を押してくれた時もあり
叱ってくれた時もあれば
ただ隣にいてくれた時もある

肌身離さず
私を決して見捨てること無く
今日も変わらず側にある

時折光り
ただこちらを見つめている

時折かげり
何処か私の奥深くを見透かしている

雨の日のこと
晴れた日のこと
海辺での話
いつもの道での話

校庭でのこと
教室でのこと

夏のこと 冬のこと
春のこと 秋のこと

帰りの電車の中でのこと
誰も知らない真夜中のこと

これからも
なるべく遠くまで
持ち歩いていければいいなと願う
共に旅していけたらいいなと思う
時間たちのこと

本日も読んで下さりありがとうございます。いつか来る忘れ去る日も、また笑って教えてもらえたらいいなと思いながら。また笑って優しく新しく、束ねて行けたらいいなと思いながら。

2024年2月24日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

今回選んだ一篇、いかがでしたか?
私はまず、時間を束で捉えるという考えが新鮮だなぁと思いました。

自分が生きてきた時間は、束というよりかは全て繋がった一つのように感じていましたが、それらを全部覚えていられるわけはないんですよね。

今、覚えている過去の時間は、忘れては時折思い出しながら抱えてきた断片的な時間であって、ほんの一部の集まりでしかないんだということに改めて気付かされた一篇でした。

長く生きれば生きるほど、束からこぼれ落ちてしまう時間が増えていくんだとしても、同じ時間を過ごした誰かをきっかけに思い出して、また拾っていく。
抱えていける時間は限られているかもしれませんが、そんな風に何度でも拾って携えていきたいなぁと思いました。

皆さんはどんなことを感じたのでしょうか?
今、大事に抱えている時間を改めて見つめ直してみるきっかけになっていたら嬉しいです。

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が毎日書く言葉たちです。

ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。

数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。
▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」の中から、自由丁スタッフがおすすめの一篇を選び、コメントと共にご紹介しています。

一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^