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【おすすめの詩的なエッセイをご紹介】少し余裕がなくなった時に

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。
最近はやっと、夜になると秋らしい涼しさを感じられるようになってきましたね。

朝晩と日中の気温差に、今日は何を着ようかなぁと服装に迷う日々ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
寒暖差で体調を崩さないよう気をつけましょうね。

さて、今回も「自由丁今朝の落書き」よりおすすめの一篇をご紹介します!


おすすめの一篇『優しい風』

遅い時間の電車に乗る。
いつもの駅が工事で変わっていく。
切ないね。
後ろを歩く人の声。

街並みとは変わりゆくもの。
都会に住むのなら。
移ろう人間模様と同じだね。
やがて去っていったあの子の台詞。

幼い頃から見えないままの経済。
確かそんな名前だった何か。
大真面目な顔して言葉で戦う人と人。
ねぇもうやめにしてさ。
あっち向いてホイで決めようよ。
そういう強さを持ち合わせていたい。私。

優しい風が吹く季節。
なのに何故だろう険しい顔して歩く人達。
何故だろう荒々しい世界。
挑む人々。何故だろう。
答えも理屈も何百回と尋ねて聞いたよ。
それでもわからないのは心のせいかな。
本当にそうだろうか。

不完全。未熟。
幼いまま。そんな心を抱えて行きたいな。
ジャンケンポンでもして笑おう。
あっち向いてホイでもして決めよう。
そうやって笑っちゃう今日。
そうやって生きていきたい。私。あなた。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。優しい風が、吹いています。呑気だとか言われても、健やかにちゃんと、気付いていたい。

2023年10月30日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

どんなに「気持ちに余裕があることが大事だぞ私!」と思っていても、気付けば眉間に皺寄せて難しい顔をしてる自分がいる。なんてこともあります、時々。

そうなってしまった時の自分って、何かを受け入れる余裕がなくなっていたり、周りの優しさに気づけなかったりするんですよね。

今回の一篇を読んで、そういう時こそ思わずふふって笑ってしまうような冗談とか、遊び心みたいなものが必要なんだろうなって思ったんです。

面白い漫才のネタを観たりとか、予想外のハプニングに遭遇したりすると、声を出して笑ってしまうのは言わずもがなですが、そうか無邪気さや幼心、優しさに触れることでも人は笑えるんだよなと、ちょっと新鮮な気付きがありました。

「笑う」というより「微笑む」みたいな。そんな時間も、余裕のない自分に与えてあげられるようになっていけたらいいなって思いました。

皆さんはどんなことを感じましたか?
また、最近思わず微笑んでしまうような瞬間はありましたか?ぜひ思い返してみてください^^

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が毎日書く言葉たちです。

ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。

数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。
▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」の中から、自由丁スタッフがおすすめの一篇を選び、コメントと共にご紹介しています。

一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^