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1/80の都電7000形

 近所のJoshinの阪神タイガース日本一セールで、ワンマイルの1/80スケール・都電荒川線7000形を買った。
 王子育ちのワタシにとって気になっていたモデル。買おうかどうか迷っていたので、タイミングが良かった。

 ちょっとパンタグラフとかが太いけど、そこはNスケールにおける鉄コレと似たようなポジションの商品だから、承知の上だ(パッケージの外から中身が見える)。
 気が向いたら課金して、金属製のシャープなパンタと専用動力に取りかえて、走らせてみたいなと思っている。

 さて、今日の主役はタイトルカット奥の黄色い旧塗装。
 コレはワンマイルの模型ではない。

我が家で眠っていた都電7000形の置物。旧塗装・非冷房の姿だが、正体はよくわからない。

 ワンマイルのモデルを眺めているうちに、似たようなサイズの都電が我が家にあったことを思い出した。

 10年ぐらい前にリサイクルショップで手に入れた、都電7000形の置物?文鎮かもしれない。

 車両本体のサイズはピッタリ1/80スケール。窓ガラスこそ透明になっていないものの、プロポーションは決して悪くない。

 プラモデルからおもちゃ、置物の類にいたるまで1/150や1/80スケールに近いサイズ感の電車のカタチをした物体を見ると、コレを鉄道模型の線路の上で走らせたくなる。
 それは鉄道模型工作をたしなむ者が、大なり小なり抱く欲望のひとつだ。

 この黄色い都電7000形はどうか。

都電の置物から台座を外した状態。強固に固定されたネジが車両の下に伸びている。これでは、ジオラマで背景として設置するのも一苦労。困ったことに鉄道模型としては使い道がない。

 台座はナットを緩めれば取り外せる。ネジは強固に固定されていて、台車や床下危機が車両本体と一体成型ということもあって、16番HO鉄道模型として走行させるのは無理そうだ。
 というか、分解する前からわかっていたが、重すぎる。

 そもそも、この7000形の正体がわからない。
 オークションでも時々見かけるのだけど、金色の化粧箱に入っている、未塗装バージョンがあるぐらいしか情報が手に入らないのだ。

 そんなわけで、何の役にも立たない謎の物体。
 されどワタシが育った街の誇れるアイコン、都電のカタチをしたものなので、捨てるのも忍びない。
 かくして、これからも我が家の僅かなスペースを占領し続けるのである。

都電7700形。姿カタチや走行機器が変わっても、子供の頃から慣れ親しんだ7000形が現役車両として生き残っているのは、やはり嬉しいものである。 2017.6.7 都電荒川線 飛鳥山~王子駅前

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