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新しい学び 『心の絵 by Tathina』

3月から月1回の日本画教室に通い始めました。
もともと日本画の色の透明度に惹かれていたのと、去年秋に出展応募した美術展の講評に "○○の技法はここでは効果がない" と3回書かれていた事が決意につながったと感じています。

”○○の技法” というのがあるのかとその時初めて知ったのですが、3回も書かれていたことで、ここ数年考えていた事 "作品として絵を描く為には・・”や、うっすら感じていた自分に足りないことが、クリアに浮き上がってきました。

先生は、SNSを通して私がこの1年間ずっと気になっていた方の一人です。
実際にお会いしてみると気さくな雰囲気の先生は日本画の世界では有名な方らしく、その世界を知らないからこそ初心者が門を叩けたという気配を感じています。

教室の会場まで約2時間かけて行き、毎回30人位の経験者の方々が参加しています。
午前中は講義があり、今日は京都の老舗絵の具屋さんのお話も休憩中に聞けました。
” はく” 、 " うら" 、 "あたり "など初めて聞く言葉がみんなから飛び交います。
私はただただ聞いているだけですが興味深いです。

問題は午後の時間帯で、全員の前で先生に今制作している作品を見てもらい質問したりアドバイスを聞ける時間です。
日本画教室で先生とみなさんの前で「最近描いたのは抽象画でアクリル絵の具を使っています。」と発表する時ほど緊張がMaxになる瞬間はありません。

この先生の素晴らしいと感じるところ安心できるところは、誰に対しても決して否定する言い方をしないところ。アドバイスはもちろん、いいところを見つけていいと言ってくれるところ。大学だったらこう言われてしまう可能性もあるかもしれないけど、ここではいいよ。技術も伝統も大切だけど、自分が好きな表現で絵を描けるのが一番だよ。と言ってくれるところ等です。

前回と今回、同じアドバイスを頂きました。
" あなたは出来るだけ早いうちに個展をやりなさい。額にいれなくてもいい、このまま壁に貼るだけでもなんでもいい。出来るだけたくさんの人達に見せなさい、見てもらいなさい。そういう場でやりなさい。そしてその場にあなた自身も立ち会いなさい。一人の世界ではなく世の中に出しなさい。
たくさんの人達が色々なことを言ってくるでしょう、でもそれはその人たちの意見であって真実はあなたにしかわからないという事を覚えておきなさい。でもたくさんの人達の言葉を聞く事で成長する、あなたの絵はそんな絵です。色のセンスがあると思うよ。たくさんの人達の心を動かす絵だと思うよ。このまま描いていってください。”

緊張Maxの半泣きでしたが、とても大切なメッセージを頂いたと感じています。
この言葉の奥には今後ぶつかるかもしれない事や、もっと出来ることがある可能性を伝えてもらってる風にも受け取っています。
スタート地点に立てたような感じを得たり、謙虚さに立ち返らせてもらえるような教室です。

毎回帰り道はスマホを開く気にもならず約2時間ただただ感謝やあの少し居心地悪い感覚の余韻にどっぷり浸りながら電車に揺られ、地元の駅の改札を出て広い空を見上げた時にようやく力が抜けます。
地元の駅に帰ってきた瞬間の効果ってすごい!

実は今日は "問題の時間" が2回まわってきて、1回目は馴染みないからこそ練習した1枚を、2回目は今年描いた絵(アクリル画)を見て頂きました。前回と同じアドバイスは、本日2回目の時に頂きました。

次の方に順番が移った時に先生が振り返り
"あれ!?そういえば今見た絵の世界から最初見せてもらったあれ描いてきたの?すごいね!がんばったねー!" 
と笑いながら言ってくれ、みんなも笑い、私は照れ笑いしました。
その本日1回目に見せた絵がこちら

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アクリル抽象画とは反対の世界に挑戦1作目
これは日本画の描き方ではなく洋画の描き方らしい。

noteを書きながらようやく落ち着いてきました(笑)

新しい学びを始めつつ、本日よりスタートのインターナショナル・アート・エキシビジョンに参加しています。


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