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簿記実用力(10) 簿記(帳簿記入)→ソフ入(会計ソフト入力) b010

今日も、再就職の実務に役立つ簿記実用力のある日商簿記3級について書きます。

昨日、日商簿記3級で会計ソフトの使用を考慮した方がWin-Winの関係になるという話を書きました。
簿記実用力で考えると、会計ソフトが自動で実行するものはしくみがわかれば自分でできる必要はないと思います。例えば、仕訳ができれば、転記(総勘定元帳への記入)は不要です。T勘定は書けなくても支障ありません。
決算整理仕訳ができれば、締切貸借対照表や損益計算書の作成は不要です。作成された貸借対照表や損益計算書に間違いがないか確認できれば支障ありません。試算表の作成と確認が大切です。

伝票は出金伝票があったら便利かもしれませんが、手書きが前提になります。コンピューターであれば、エクセルで仮払精算書、立替経費精算書を作成するのが便利かもしれません。簿記検定で3伝票制、5伝票制を出題(※)する意味はありません。起票転記以上に死語になるでしょう(既に絶滅?)。(※一部現金取引の起票を一生懸命覚えた昔が懐かしい。)

会計ソフトの入力で問題になるのが、以前も書きましたが、消費税です。途中から入力するのであれば問題ないですが、新規に入力するのであれば、税抜方式か税込方式を選択しないと入力できません。わかっていれば、どちらを使っているか確認して選択できます。ただ、税抜方式・税込方式を知らないと手が止まります。簿記3級の第二問で消費税に関する問題を出題したらいいと思うのです。そこが得点源となれば、受験生は消費税を勉強します。会計ソフトが自動で作成する帳票類の作成に関する出題は実用力が0です。
取引の入力で、仕訳も大切ですが、消費税の区分も大切です。法人税は均等割のみの会社でも、消費税の申告は必要な場合が多いと思います。

あと会計ソフトを考えると自計化(経理作業を税理士に依頼せず自社で行うこと)が前提ですので、年1回の決算整理より、月次決算・月次報告ができると実用力が高まるような気がします。減価償却費の月割や月末休日に伴う未払費用の計上、会社によっては賞与引当金の計上が必要となります。
やるやらないは会社の方針なので従うしかありませんが、仮に毎月の経営成績を検討することになった場合に月次比較に耐えられる資料を準備できる実用力は必要です。

簿記実用力がアップする内容の簿記3級にできればいいなあと思って書いています。note 15番目の記事です。
毎日書いて、読んで頂く方も少しずつ増えて、感謝です。
スキも1つずつ頂いています。モチベーションアップします。
ありがとうございます。
見出し画像はいかがでしょうか。
2022年11月25日
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