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簿記実用力(11) 簿記(商工会議所)と税務(青色申告会) b011

今日も、再就職の実務に役立つ簿記実用力のある日商簿記3級について書きます。
日商簿記3級で会計ソフトの使用を考慮した方がWin-Winの関係になるという話を書きました。もう1つ考慮した方がWin-Winの関係になるものとして、法人税申告書(別表、勘定科目内訳明細書、概況説明書)があります。
昨日も消費税の重要性を書きましたが、法人税のことも意識できると実用力アップです。

例えば、受取利息で計算した源泉所得税は租税公課ではなく、法人税等で仕訳しておいた方が未払法人税の金額や法人税申告書別表4、別表1で確認しやすいと思います。また、法人税申告では法人税、事業税、住民税(都道府県、市町村)、固定資産税等分けて記載しますので、銀行でまとめて納付した場合でも、合算せず、1つずつ分けて、摘要にわかるように入力しておくと実用力アップです。

交際費は飲食代(接待飲食費)とそれ以外を区別するため、わかるように摘要に入力しておく(資本金が1億円以下で、交際費が800万円を超える場合、補助科目を設定しておく。法人税申告書別表15の作成をサポート)。この場合、前提として飲食代1人5000円以下の場合、会議費にすることや社内接待の場合、福利厚生費の検討があります。
交際費について消費税の観点から言えば、飲食代は課税、お祝い香典は不課税、商品券は非課税です。お歳暮のビールは課税10%、ノンアルは課税8%、ビール券は非課税です。

通帳で配当金利息の区別が重要です。信用金庫の通帳であれば、出資配当金(年1回)、受取利息(年2回)を間違えずに入力できれば、実用力アップです。この場合、源泉所得税控除後の金額が入金されていますので、源泉所得税の計算が必要です。出資配当は20.24%、預金利息は15.315%ですので、注意が必要です。

以前書きました消耗品費と備品の区別も重要です。取得価額10万円未満消耗品費、10万円以上は備品ですが、20万円未満であれば、一括償却資産として3年間の均等償却が可能です。さらに資本金が1億円以下の中小企業の場合、30万円未満であれば全額損金にできます(同一事業年度内で300万円が上限)。これを分けられたら、実用力有です。さらに、償却資産税の対象までわかれば実用力アップです。

簿記実用力がアップする内容の簿記3級にできればいいなあと思って書いています。note 16番目の記事です。
毎日書いて、読んで頂く方も少しずつ増えて、感謝です。
スキも頂いています。モチベーションアップします。
ありがとうございます。見出し画像はいかがでしょうか。
2022年11月26日
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