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夏を諦めたくない女、祭りついでに桃を狩り うどんを食す/群馬探訪(前編)【ヤスデ丸の1万逃歩日記 #4】

なかなか運動する機会もないため、毎日1万歩は歩くように心がけている編集部員ヤスデ丸(27歳・独身女性)。健康増進というだけでなく、散歩は日々の現実逃避にうってつけ。その道中で見たもの聞いたものは、こんなもの──

あぁー! お祭りに行きたい!

いつ仕入れたかわからない具材を使ったたこ焼きとか、原価数円で子供がうじゃうじゃ集まる宝石集めとかやりたい!!

私はまだ、夏を諦めない。
20代前半の私を知る編集長に手の甲を見つめられながら「お前もそろそろだな」と言われようと、私はまだ諦めない。

てことで、友人を誘って祭りに行くことにしました!✨

校了と被ってる土日は行けないし、麻布とか都心のまつりは人(しかもちょっとしゃらくさい)が多すぎて行っても楽しめるかわからんし……。

ということで行くことに決めた今年最初で最後の夏祭りは、群馬県・太田市の「尾島ねぷた祭り」。

せっかく群馬に行くなら、と立てたプランは

「桃狩り」
  ↓
「水沢うどん」
  ↓
「尾島ねぷた祭り(私のメインは屋台メシ)」

という群馬県巡礼食い倒れスケジュールとなりました🍚

・・・・・・・・・・・・・

さて、まずやってきたのは沼田市にある原田農園。
このシーズンは桃やデラウェアの食べ放題・果物狩の受付をしているそう🍑🍇

駐車場も広く、かなり大きな施設で、大型観光バスも頻繁に出入りするあたり、ここらではお決まりの観光ルートに組み込まれているのがわかります。

予約したプランは「館内皿盛り食べ放題+2個もぎ取り」というプランで、お値段2,182円(税込)。食べ放題がどんだけあるのかわからんけど、おそらく良心的な値段設定。

さっそく桃狩りから。とりあえずデカい桃と、すでに色づいている結構デカい桃の2つをもぎ取らせていただきました。サイズでわかりやすく得をしたい、舌切り雀に出てくるバアサンと同じタイプの人間です。

桃をもぎ取るわたくし。地面に落ちている桃を「もったいないから食べてもいいかな」と言ったら友人に激しく止められた。虫たちが蜜を吸っているようだったので、たしかにそれで正解だ

続いて、店側が用意した桃を30分間食べ放題ということで、館内へ。

みずみずしくてめっちゃ甘い。都内だったら1つ600円はしそう。得したぜ

「これ全部食べちゃったら追加でくれんのかな?」

と危惧しながら実食。めっちゃ美味い……。桃ってこんなに甘かったっけ……。久しぶりに本物の桃食べられて泣きそう。

だって高いんだもん、フルーツ。給料上げてくれ。

結果私は4つ、友人は3つ食べて終了。追加で桃をもらえるかどうかを考えるなんて杞憂でしたワ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お次に向かったのは、「元祖 田丸屋」。
渋川市、いわゆる伊香保エリアにある水沢うどんで有名なお店です。

しかし桃で腹いっぱいの我々。店に着くまで約1時間。

「ちゃんとお腹空くかなー」という私の問いに、"果物は果糖でできているから分解されるのが早い”、つまり"すぐ腹減るから大丈夫”ということを10分かけて理系の友人が教えてくれました。詳細は忘れちゃったけども、うどんが腹に入ればOKです。

元祖 田丸屋。お盆ということもあり、すでに店内は混雑。15分ほどして入店

受付に名前を書いて呼ばれるまでの間、店内の内庭的なゾーンにあるオブジェを眺める。枯山水や庭石をあしらったであろうそれを見ながら、

「ね、儲かってるって感じでしょ」

と友人がポツリ。確かにトイレのドアもスライド式と見せかけた自動ドアだし、お稼ぎになってらっしゃるのは確か。こういう、いかにもな観光地感のある店、結構好きなんだよな。

そんな下世話な話をしていたら順番が回ってきました。
ホントだ、もうお腹空いてるわ。果物狩をするならランチ前がオススメですな。

注文したのは名物の「もりうどん ニ色つゆ」。
ヤスデ丸、初の水沢うどん! チェーン店でよく食べるようなツルリとした表面の麺と違い、ざらりとした口触りのうどんがつけ汁を絡め取る。

めんつゆとゴマダレつゆ、交互に食べる。こりゃ大盛りでも良かったな~。

「ここらへんはやっぱり山菜が美味しいんだよね」という友人の勧めで「舞茸天ぷら」も追加。

「もりうどん ニ色つゆ」1,210円、「舞茸天ぷら」770円(いずれも税込)

自家製粉した全粒粉で作られた「古伝 喜利麦(きりむぎ)」塩とオリーブオイルで食べるオシャレスタイル。ちょっとお高い蕎麦屋に出てくるような食べ合わせ。
通常のうどんと違い、好みは分かれる味ですが、歯切れ良くもっちりとした麺からふんわりと香る全粒粉の香りが食欲を煽ります。私、こういうやつめっちゃ好き🌈

「古伝 喜利麦」1,320円(税込)

さすがに腹も膨れ上がり人間気球になりそうなところで、そろそろ今回のメイン、太田市へ行きたいところ。

しかし肝心の天気はというと、先程から雨が降ったり止んだりのメンヘラ模様。

ところで、なぜ太田市でねぷたなのか。

太田の扇ねぷた。高さは7メートルにもおよぶ(太田市ホームページより)

本場、青森県・弘前市と古くから友好関係にあったことから始まった太田市のねぷた祭りは、今年で37年とまだ比較的若い催し。

しかしそのクオリティは非常に高く、約10台のねぷたの灯りは、祭太鼓に胸高まりねぷたを見上げる見物客たちの顔、そして熱狂する太田の夜を赤く染める──。

……らしいんですが、予感的中。私たちが訪れた8月14日は台風7号の影響で当日に中止が決定。ちなみに翌日の15日は決行したとのこと。まじかよ~ついてねえ~!

だがしかし天気によって気分の上がり下がりがハンパじゃない私たち(湿気で髪がうねることも、雨でマスカラが落ちることも許せない)は、常日頃から天気予報の確認は怠らないし、木原さんよりもアマタツよりも天気のことを考えているのです。

もちろん予定調和に行かないことを見越して、事前に代替案も考えております。

ズバリ、向かうは混浴温泉!!

ということで、後編「草津温泉と水上のエロ温泉」に続くっ!

【著者プロフィール】
ヤスデ丸(やすでまる)
▶『実話ナックルズ』の女性編集部員。埼玉生まれ中東ハーフ。いよいよアラサー。乗っているバイクはYZF-R3。オススメのプロテインは「ウマテイン ミルクティー味」「ウルトラ 黒ゴマきなこ風味」。

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