日々是暴食★トラウマめし【第15食】ヤンゴンの日本食は美味いのか
日系チェーン店のクオリティに唸る
ミャンマーへは年末年始を利用してネパール、タイ、の次に訪れた。１週間以上旅行していたので、和食というか醤油味の食べ物に飢えていた。
ヤンゴンは寿司などの和食を食べれる店が多いのだが、ジャンクションシティという大きなショッピングセンターには日本の有名チェーンが出店していたので行ってみた。わざわざ海外で日本のチェーン店に行くのがけっこう好きだ。
ラーメンの文字が目に飛び込んできたなと思ったら「一風堂」だった。長めのいいテラス席で赤丸ラーメンを食べてみた。日本でも100パーセント赤丸派で白丸は食べたことがない。バリカタ好きな自分には麺はやや柔らめだったが、スープ、チャーシュー、麺の風味、これはもう完全な一風堂だ。素直に美味い！
値段は約700円と物価の安いミャンマーでは高めだが、これは食べる価値があるだろう。欧米系の客も多いが、隣のテーブルではPCを開きながら商談のようなことをしていた。ラーメン屋で打ち合わせとは意外な感じもしたが、所変わればといったとこだろう。ちなみに、一風堂うますぎて帰国前にもう一度食いに行った。
同じくジャンクションシティ内には「元気寿司」があったので吸い込まれるように入ってみた。昔渋谷のセンター街にあった元気寿司にはよく行ったが、現在は閉店してしまったので久々に行けてちょっと嬉しかった。
タッチパネルで注文する方式は国内と同様。サーモンやマグロなど、定番ネタのクオリティが国内とさほど変わらずけっこう驚いた。ミャンマーで獲れる魚ではないので輸入しているはずだが、これも企業努力だろうか。
海外寿司店では必ず力を入れているロール系は、逆に日本では提供していないので食べるべきだろう。クリーミータイガーロール（約250円）を注文してみた。海老の天ぷらをキュウリなどの野菜と米で巻き、上には炙ったチーズが乗っている。ボリュームがあり、チーズの濃厚さがいかにも外国人が好きそうな寿司でとても美味しかったが、ちょっと胃がもたれそうなくらいヘビーであった。
味噌汁とビール２杯、それなりに寿司を食べて会計は２千円ほど。さすが元気寿司、これはかなり安いと思った。しかし残念ながらGoogleマップで検索したところ現在は閉店したようだ。
帰国前に昼食を食べにジャンクションシティを訪れた。毎日行ってる気がするが、トイレが綺麗なので街歩きの際はここへ寄るのが習慣付いていたからかも。「レストランFUJI」というタイ発の日本食レストランへ行ってみる。30パーセントOFFのサーモンフェアが開催されていたので、焼き魚二色セットというのを注文してみた。
サバの塩焼きとサーモンの照り焼き、味噌汁にご飯のセット。ケチャップのかかった卵焼きにキムチ？という、ちょっと違うのが海外にいる気がして逆にいい感じ。味は全体的に甘め、濃いめ。タイのコンビニでお茶を買ったら激甘だった経験した人も多いはずだが、そんな感じがした。しかし普通に美味しいし割引されて500円程度だったので大満足だった。ちょっと物足りなくて天ざるを頼んだが、これも普通に美味かった。
チェーン店以外にも和食や日本酒を扱う店も多く、もうミャンマーに住んでも日本の味に飢えることはないなと思った次第。
現在のヤンゴン市内は治安当局によってデモ活動もおさえられ一見平静になっているようだ。それは決して喜ばしいことではない。抑圧され、弾圧されている市民活動家や多くの国民がいることを忘れてはいけない。
現地へ訪れることは可能だが治安の悪化は否めず、観光地へのアクセスも危険をともなう可能性がある。一刻も早く情勢の安定と軍事政権による支配が解消され、真の民主化が訪れずことを祈りたい。また旅行に行きたいので。
ミャンマー編＜了＞
【写真・文】バーガー菊池
岩手県出身。花巻東高校卒。 実話ナックルズ編集部在籍の編集者。不良からエロまで何でもやります精神の何でも屋。注射を打ちながら毎晩暴飲暴食を繰り返すハゲ巨漢。