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戦争はここまで人をアホにする! 「世界のド変態兵器」【ソ連・イギリス編】

マジで日本も戦争に巻き込まれそうな今だからこそ、過去の戦争兵器を見て学んでほしい。戦争の狂気は人間をここまで“アホ”にするということを!

【1】コンクリート戦車(ソ連)

すげえ角張ってます

軍費ケチりすぎ

第二次世界大戦から零戦時代にかけてソ連の狩猟兵器だった名戦車「T-34」に、剛鉄ではなくコンクリートで増加装甲した特別仕様。

コンクリートであれば安く大量に作れるぞ、という発想で生まれたらしい。だが機動力が武器の中、戦車にも関わらず、コンクリート武装による大幅な重量アップでスピードが極端に低下。

さらに予想より装甲防御力があまりにも低い上に、飛び散る破片で周りの兵士が危険に晒される始末に……。当然試作のみで終わった。

【2】モータースカウト(イギリス)

一見、映写機おじさん

ある意味特攻隊?

1989年に開発された世界初のガソリン武装車両。当時はまだ実戦向きではなかったらしいが、乗員の体がこんなにむき出しでは狙い撃ちされるのは間違いない。

【3】モリソンシェルター(イギリス)

座敷牢感がすごい

犬用ケージ?

第二次世界大戦中にイギリスがドイツ軍の空襲から市民を守るために配布した家庭用防御施設。これで爆弾で屋根や家具が倒れてきても安心……しかし火災が起きたら完全にアウト。

【4】対戦車犬

軍事目的とした犬の訓練学校は1924年から設立された

動物愛護団体ブチギレの所業

今では絶対に考えられない動物兵器。ソ連がドイツ軍の戦車に対抗すべく配備した「対戦車犬」だ。地雷犬や犬爆弾とも呼ばれている。

“戦車や装甲車の下にエサがある”と思い込むように訓練された軍用犬に起爆レバー付きの対戦車爆弾を背負わせて放ち、犬たちが敵戦車の下に潜り込むことで引っかかったレバーが倒れると起爆する、という仕組み。

だが戦場の砲声や銃声にパニックになった犬たちが逃げ帰り、逆に自軍の戦車で自爆することも多々あったという。

実戦投入はないが、訓練自体は1996年まで続いていたとも

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試作で消えていた!
イギリスVSソ連「2大失敗兵器対決」

【イギリス】パンジャンドラム

これが走り回ってるとしたら異様な光景

第二次世界大戦中、イギリスが開発した自走爆雷「パンジャンドラム」。爆薬を動力とした糸巻き器のような大車輪を時速100キロ近くでぶん回し、防護壁などの破壊を目的とする兵器だ。

しかし一向に真っ直ぐ進まず、公開実験の場でお偉い方を踏み殺しそうになる大惨事を起こした。当然、実戦配備はしていない。

【ソ連】ツァーリタンク

謎のオブジェ感がすごい

風変わりな戦車の代名詞「ツァーリタンク」。左右前方の前長10メートル近くもある、どデカい2つの車輪と、中央部に配置された資格なしの上下左右砲塔で、まさに無敵……と思いきや、障害物や塹壕を乗り越えるために作られた車輪が重すぎて地面にハマり、全く動けなくなるという欠陥が。

悲しいかな、走行テストだけで使命を終え、そのまま放置された。

文=編集部