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酒井透

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(さかい・とおる) 東京都生まれ。写真家・近未来探険家。 小学校高学年の頃より趣味として始めた鉄道写真をきっかけとして、カメラと写真の世界にのめり込む。大学卒業後は、ザイールやパ…
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#心霊現象

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】沖縄県西表島の「兵隊の霊が出るビーチ」

美しいはいみだ浜の悲しい歴史  沖縄本土に次いで沖縄県で2番目の面積を誇る西表島は、全国のダイバーの憧れの的となっている。紫外線をたっぷりと含んだ太陽光が降り注ぎ、海の色が碧色に輝く初夏を迎えると、ダイビング・ポイントには数多くのダイバーがやって来る。ダイバーの目当ては、島の北側に拡がる珊瑚礁やカラフルな色をした熱帯魚だ。しかし、ダイバーに人気のある北側の海とは対照的に、島の南側にあるビーチでダイバーの姿を見ることはない。  ある日、石垣市内にあるスーパー・マーケットで地

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】小笠原の「首の無い二宮金次郎像」

汗をかく不思議な像  「東洋のガラパゴス」と呼ばれる小笠原諸島は、2011年にユネスコの世界自然遺産に登録されたことも手伝って、長年、大勢の観光客で賑わってきた。そんな小笠原だが、父島に不思議なスポットがある。  父島の中央の山間部を貫く夜明道路沿い、初寝浦展望台の近くにある二宮金次郎の像がそれだ。この像、良く見ると首の部分がない。島に伝わる「伝説」によると、元々は、小学校の校庭に置かれていたそうだが、戦時中に軍事施設のあった現在の場所に移されている。首の部分がないのは

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】大分県大分市内の「〝敬礼〟する像」

夜中に右腕がスッと…  大分県大分市内の墓地に色褪せた兵隊の像が立っている。住宅街の一角にある墓地にぽつんと立っているのだが、夜中になると〝敬礼〟をすることがあるという。  地元に言い伝えられている話によると、造られた頃は、右手を挙げて敬礼をしていたという。しかし、その後、少しずつ下がっていったとされている。草やぶをかき分けて像に近づいてみると、袖と服の間に隙間はなかった。本当にそんなことが起こりうるのだろうか? 「かつてあの兵隊の像の右手が挙がっていたという話は、亡く