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酒井透

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(さかい・とおる) 東京都生まれ。写真家・近未来探険家。 小学校高学年の頃より趣味として始めた鉄道写真をきっかけとして、カメラと写真の世界にのめり込む。大学卒業後は、ザイールやパ…
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2023年12月の記事一覧

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】中国・重慶市の『世界最大のトイレ』

 「聖母マリアの像」型の男性用便器があったことで知られる『世界最大のトイレ』がその姿を消していたことが分かった。このトイレがあったのは、中国・重慶市内にある『洋人街』という遊園地だ。    『世界最大のトイレ』は、中国語で『世界最大的厠所』と表記する。問題のトイレは、遊園地の入口付近にあり、「聖母マリアの像」の他に「口を大きく開けたもの」や「チューリップ」、「ワニ」などといった形をした便器が並んでいた。オープン当初は、モノ珍しさも手伝って、ちょっとした観光名所にもなっていた

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】沖縄県石垣島の『〝改葬〟された風葬墓』

突如奇妙なコンクリート墓が出現  今から20年以上前のことになる。八重山諸島の中心に位置している石垣島で世にも奇妙な『事件』が起こった。島の北部にある風葬墓が〝改葬〟されてしまったのだ。  『風葬』というのは、死者の遺体を人里離れたところにある洞窟や岩陰などに安置して、白骨化させる葬法だ。明治に入ると法律で禁止されたが、沖縄や奄美諸島の島々では数十年前まで行われていた。石垣島には、数多くの風葬墓があり、かなりの数の人骨が安置されている。  風葬墓を〝改葬〟したのは、沖縄

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】2016年台湾南部地震『台南市の倒壊マンション』に現れる霊

 2016年2月6日午前3時57分、台湾南部の高雄市美濃区を震央とする巨大地震が発生した。この地震で、台南市新化では、最大震度の7級を記録。また、雲林県草嶺で震度6級、嘉義市中心部でも震度5級の強い揺れを観測した。  もっとも地震の被害が大きかった台南市では、16階建ての複合型高層マンションが倒壊。当時、建物の中には、2000人を超える住民などがいたが、逃げることはできなかった。がれきの中からは、「子どもがここにいるんです。助けてください」、「母がコンクリートの下敷きにな

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】中国蘇州市のエロ珍スポット『中華性文化博物館』

 「中国・珍遺産」のひとつとして知られていた『中華性文化博物館』が閉館に追い込まれてしまった。  「性文化」という名がつく通り、この博物館は、「中国の唯一の秘宝館」とも言えるような施設だ。館内には、性的な展示物が数多く展示されていて、数多くの人が展示物を見るために足を運んでいた。  とりわけ人気のあったのは、唐の時代に作られた四十八手人形だ。陶器で作られていたこともあり、かなりいい〝味〟を出していた。驚かされるのは、男性器と女性器があって、しっかりとジョイントしていたこと