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バーガー菊池

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(ばーがー・きくち) 岩手県出身。花巻東高校卒。 実話ナックルズ編集部在籍の編集者。不良からエロまで何でもやります精神の何でも屋。注射を打ちながら毎晩暴飲暴食を繰り返すハゲ巨漢
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2024年3月の記事一覧

日々是暴食★トラウマめし【第34食】ブッダガヤでチベットうどんを食べたらダライ・ラマに出会った話

 聖地ブッダガヤの夜は明けた。まだ薄暗く肌寒い中、マハーボーディ寺へお参りに行く。  「ブッタガヤの大菩提寺」とも呼ばれるマハーボーディ寺は、およそ2500年前に仏教の開祖・釈迦が悟りを開いた場所である。王族の王子だった釈迦は、人はみな生老病死を経験し四苦八苦という苦しみの中を彷徨い続けていることにショックを受け親、嫁、子と別れをつげ出家。  その修行は壮絶で、絶食など6年にわたる苦行を行う。しかし、ある時「こんなことしてても悟りは開けないんじゃね?」と疑問がわき下山。川

日々是暴食★トラウマめし【第33食】インド鉄道のカレー駅弁

2日ほどコルカタをブラブラしてから寝台車でブッタガヤのあるガヤーへ向かうことにした。現地だと席が予約できるか不安なので、事前にネットで予約しておいた。  ランクによって値段とサービスが変わってくるが、自分は2A(エアコン有り2段ベッド)にした。自由席は安いが、インド人たちで押し合いへし合いのぎゅうぎゅう詰めなわけで、とてもじゃないが日本人が乗れたもんじゃない。2Aでガヤーまで4、5千円くらいだからケチらない方がいいだろう。  出発時間まで時間があったので暇つぶしに映画館に

日々是暴食★トラウマめし【第32食】インド・コルカタの屋台で立ち食いカレー

 2018年の年末年始にインドへ行った。中国東方航空で上海と昆明を乗り継ぐ激安便で8万720円、今考えるとかなり安い。試しに同じ旅程をスカイスキャナーで調べてみたら最安値はエア・インディアの11万6千円だった。物価高と燃料代の高騰で海外旅行は段々と行きにくくなっている。円安だしなー…。  ともかく3回乗り継ぐハードな格安便ではあるが20時間くらいかけてインド東部の大都市、コルカタ(カルカッタ)へやってきた。  言わずもがな、沢木耕太郎の『深夜特急』のインド編最初の都市であ