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合言葉は、OKY。

今でも忘れない

忘れないうちに、この言葉を綴る。インドにいた時の合言葉、O・K・Y。

KYでは、ない。

当時日本では、KY=空気読めない、が流行っていた。たしかに、そういう人は多かったかもしれないが、それが時代の流れであり、”あいつは、ホント空気読めないやつだ”、とエラそうにいっていた彼らが、本当の意味で”変化を読めないひと”だったんだと思う。時代が変わっても、それに気づかず過去に固執し、成功体験に溺れる。後ろを振り返ることでしか自らの存在を維持できない哀しい種族だ。

インドで働いていると、

スムーズにいくことは、まずない。停電は日常茶飯事、ネット環境は昔のダイヤル回線並みにスロー。州を超えるときには断絶するし、雨の季節は不通になりがち。商談のアポイントも、1時間や2時間遅れが当たり前だし、相手が来ないことも度々。ただ、働いてると”これも、ひとつの生き方だ”て思えてくる。何事もチャキチャキとさばくことが全てじゃない。

日本は、キッチリしすぎてる。

日本から求められること

日本のHQ(本社)からは「あれはどうなった?」「これは、どうなってる?」「なぜ、まだやってないのか?いつまでかかるのか?」「早く、とっとと動け!」等とマシンガンのように催促や進捗確認の問い合わせが飛んでくる。私たちインドで働く仲間たちは、これを受けて精神的に病み、その数名はいつの間にかインドが嫌いになってしまう。そうさせたのは、紛れもない日本からの連続射撃だ。

皆、心の中で言う。O・K・Y

皆、いうのだ。日本の本社の連中に向かって「お前、来て、やってみろ」。それが、悠久の国で働く私たちの心の叫びであり、合言葉でもあった。Omae Kite Yattemiro.

インドは、そんなに焦ってない。ゆっくりなんだ。

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