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犬神家の一族(1976年版)

角川シネマコレクションのYouTubeチャンネルで2週間限定配信してたので見た!
2時間25分あった。大ボリュームだな。
実は犬神家の一族はこれが初見。原作も読んだことがないので顔に大火傷を負って白マスクをかぶっているスケキヨと、湖でひっくり返っている死体の存在しか知らない。

今回は映画を見ながらメモのように書いたストーリーや思考の連なり、リアクションを整えずにそのまま投稿するので読みづらいことこの上ない。
でもたまにはいいよね。

昭和22年の世界。
犬神家の当主が亡くなるシーンから始まる。

金田一耕助、容姿にあまり頓着がない様子だけどハンサムな男だな……
石坂浩二さんがとにかく若い。

金田一耕助が転覆しそうになっているボートにいた女性を助けるシーン、金田一のボートも沈む沈む!とヒヤヒヤしながら見ていた。人が湖から這い上がってくる時ボートが傾いて、今にも金田一のボートの中に水が入りそうだった。
そして女性が乗っていたボートに穴が開けられていたことが判明する。

金田一が泊まっている宿で人が死んでいたんだけど若林さんって何者!?
→法律事務所の人だった

相関図が欲しい。誰が誰の何なのかわからない。
これはWikipediaを見ることによってなんとかなった。
佐清、登場一発目は白のマスクじゃなくて黒の被り物をしているんだな。

遺言状を読み上げる場に金田一耕助がいるけどいいのか。それは。
頭巾をとっておやり!→白マスクでちょっと笑ってしまった。頭巾をめくってもなおマスク……
その頭巾いる?
しかし顔が破損してしまったが故に元の顔の面影があるマスクをつけているというのは賢い選択だな。
映像だと尚更マスクをした時の顔が元の人の顔に近いという説得力が増す。

凄い遺言が出た。
珠世さんと佐のつく男たちが結婚した場合は財産がもらえるとなると、珠世さんの意思はほぼないものになる。
そりゃ珠世さんが亡くなった方が都合がいいだろうし、珠世さんを殺したがる人も出てくるわな……
遺族もそりゃ混乱する。しかも愛人の子にも財産を分配するのか。
そして静馬と書いてシズマと読ませるの、響きがモダンな名前だな……

珠世が佐清に直してもらった時計を持ち続けていて、復員した佐清に再び時計の修理を頼むの、かなりロマンスの気配がある。
珠世自身も新しく来た佐清が本人だと思えないからこんな試すようなお願いをしたし、指紋の採取を手助けしたんじゃないかな。
でも佐清は口をきかない(きけない?)ので本人かわからない。
昔押して神社に置いてあった本人の手形があったが、松子は佐清は本人だ!佐清にそんな穢らわしい真似させない!と言って押させない。不審だなぁ。

そしてもう一人ある宿に顔を隠した男が現れる。これは……誰なんだ……

家族の顔に似せて作ってある菊人形の一体が生首に!この演出かなりいいな。竹子さんの息子の佐武が死んでいる。
湖のそばに珠世さんのブローチが落ちているせいで珠世さんに不信感が集まる。
一晩経って一転、松子は佐清に手型をおさせることにする。なんの心変わりがあったんだ。

凶器の斧らしきものがのっている血糊がついたボートが出てきて、珠世と猿蔵が怪しいぞ!となった後に警察の人が「よし、珠世と猿蔵が犯人だ!」と断言してて笑ってしまった。
二人が怪しまれるような誘導はあるけど、まだこんなにヒントがないのに!?断言しちゃうの!?と思っていたんだけど、顔を隠した復員者(山田三平)という第三者の不審な存在が明らかになる。
この後この警察、佐武を殺した凶器は花ばさみ!?じゃあ犯人は女だ!って言うのであまりにも愚直な性格で逆に好きになってきた。

佐武の半通夜が行われていた時みんなご飯を食べていたけど、半通夜って何!?今じゃしないものだな……
猿蔵は珠世さんのことを大切に思っているんだろうな。珠世さんも信頼しているように見える。

佐清らしき男が気絶していたところを見つけられたんだけど誰に襲われたのか、なんでマスクを剥がれていたのか……
復員者が本当は佐清で、この松子が贔屓にしている佐清が実は別人なんじゃないかなと思うけど、だとしたら松子はどうしてこんな人を用意したのか、顔がめちゃくちゃな別人って誰なのか、指紋が同じだったのはどう説明するかがわからない。

珠世さん、一人でボート乗るのやめな!?前もそれでボートに穴を開けられていて殺されかけていたでしょ!?あぶねえよ。
と思っていたら佐智に襲われている。言わんこっちゃない……
間一髪のところで復員者が助けに来た!その後猿蔵に電話をして迎えに来させる。
やっぱりこの人が本当の佐清なんじゃないかなぁ。

佐智さん、死んでる〜!
首に琴の糸が巻き付いていたけど、本当に殺したものは太い紐らしい。

ここでようやく青沼の名前が出てきた。家宝を菊乃に渡してしまったんだな。そしてその家宝を取り戻すために菊乃と子どもを折檻した。
これは……佐兵衛が悪いな……
となると復員者は静馬なのか?静馬が母のために犬神家に復讐をしにきたのか?

珠世さんって佐兵衛氏の実の孫なのか!
佐兵衛お前……本当に……あちこちでめちゃくちゃしとる……あなたのせいで死後犬神家はめちゃくちゃですよ!!!

佐武と佐智が死んだ今、珠世には佐清しかいないのよと唆す松子、今!?その話する!?まだ葬儀も終わってないし犯人もわからないのに!?となる。
そして珠世さんは結婚を辞退する。その理由は相手が佐清ではないから……ってどういうこと〜!?
じゃあこの男は誰!?誰なの!?
→青沼静馬だった!!!!!!!佐清になりきって犬神家をのっとる心づもりだったらしいけど、だとしたら今松子にネタばらしをすべきではなくない?

と思ったら斧で頭を割られた佐清(静馬)が湖から発掘されちゃった。
あの一番有名な!湖から脚だけ出た状態のやつ!
もうこれは マジで佐清が殺したとしか思えなくない?

本物の佐清だ〜!!!綺麗な顔のまま帰ってきている。顔を隠していたのは顔が割れているからだったんだな。
五体満足で帰ってこられたのに家の人々を殺さなければならなかった悲劇よ……
柏屋で文字を書かなかったのは筆跡で誰かわかるからか?
刑事さんは佐清を犯人だと決めつけていたけど、ポンコツすぎる。
この人金田一耕助がいなかったらどうしていたんだろう……

若林さんと佐武と佐智を殺したのは松子!佐清はそれを庇っていた!なんと……まあ……

手形が一致した時は静馬が本当に佐清と入れ替わっていたのだな。なるほど……
松子自身も佐清が偽物じゃないかと思っていたから手形を頑なに拒否していた。
とはいえ死体の工作は佐清も手伝っていたんだな。佐清も逮捕はされるけど、情状酌量の余地もあり、珠世さんは佐清が戻ってくるのを待ってくれることになる。
戦争から無事に帰ってきてくれたんだものな……せっかくだから一緒になりいよね……

は〜面白い映画だった。
途中どうなるかわからなくてびっくりした。こういうストーリーだったんだ。知られてよかった。
映像だと色々イメージしやすくて助かるね。佐清のゾッとする不気味さも映像ならではの演出なんだろうな。
また違う年の犬神家の一族も見てみたい。

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