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HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~ シーズン2(前)

柳さんと見た!
今回は1〜5話までの感想です。

シーズン2は何を描くの?と思いながら見たら怒涛の回想。すごい。ずーっと回想やってた。こんなことしていいんだ。もうドラマ半分終わりましたが……

そして今回も文章が唐突に始まり、唐突に終わる。頑張って着いてきてね。

さて感想です。

1話

伝説のチームと呼ばれたムゲンの話。
ムゲンは龍也と琥珀の2人から始まって、二人で永遠に走っていたい、という想いから名付けられたと知って切なくなる。

後から加入する太田と小西という2人は明らかに耳が潰れていてギョッとした。柔道耳。
喧嘩が強いどころじゃなく、明らかに格闘技経験者の耳をしている。そんなやつが喧嘩をするな。

そこにデザインができる九十九さんが加わる。
この人なんでデザインできるんだ。実はPhotoshopとか使えるのかな。
ザムービーの1だけ見ているのであの九十九さんだ!となって嬉しい。シーズン1では琥珀さんが電気を怒涛のカチカチされる横でずっと眠っていたので動いて喋っているところが見られなかった。
相変わらず2連の涙ぼくろがチャーミングだ。

そして山王を作るコブラとヤマトも加入するんだけど、この頃のコブラは子犬度全開。
コブラは自分が頭をやるよりも上がいる方が生き生きする性質なんだろうな。琥珀さんや龍也さんを慕っていた頃と山王の今、目の輝きが別人。

龍也さんと琥珀さんでずっと一緒に走っていたいからムゲンと名付けられたのに、龍也さんがムゲンを抜けて洋食屋をやりたいと言い出してから少しずつこの二人の歯車は狂っていった。
最初は龍也さんが洋食屋をやりたい理由も、龍也さんの家庭環境も琥珀さんは頭では理解していたはずなのに、この後だんだん心がついていかなくなるまでの過程をじっくりお見せされるのでなかなかしんどい。

洋食屋の名前は一斗缶だ、と言う龍也さんに他のメンバーが「俺ムゲンに入って初めて知ったわ。一斗缶が喧嘩の道具以外にも使えるって……」「いや普通それ油とか入れるもんすよ……」って会話をしみじみとしているので笑う。
喧嘩まっしぐら人すぎて怖いよこの人たち。

龍也さんが「ムゲンのメンバーがいつでも帰ってこられる場所を作りたい、手伝ってくれないか?」とみんなに言うんだけど、こうやって素直に助けてと言える人はこの作品ではものすごく貴重だし、だからこそ龍也さんには人が集まったんだろうなと思う。人を頼るのが上手いのも人徳。
そして龍也さんの「帰ってこられる場所を作りたい」という思いを継承しているのがコブラとヤマトなんだな……

九十九さんが「6×4は……28。28か」とサラッと言ってておっ……となった。こんな感じで計算できないのか……かわいいじゃん……
ヤマトに「九十九さん2+2!」って言われて手を使ってしばらく考え込んだ後「………四だァ!!!!!!!うるっせえおら!今掛け算やってんだろ!」って怒鳴り出したのもめちゃくちゃで笑ってしまった。理不尽に怒鳴る人を見ると笑ってしまう。
デザインを作る時って縦×横とか使わない?それはなんとかなってるのか?
それとも暗算が苦手なだけで電卓とか計算機器を使ったらいけるのかな……

ITTOKANになるはずがロゴがITOKANになってる九十九さん。英語も苦手なことが判明する。
九十九さん、色々弱いのにデザイン頑張ってて偉いですね……

その楽しそうなムゲンの回想の後ろで「永遠なんてない。なぁ龍也、俺はどうすればよかったんだ?この時から俺は何も変わってねえんだ……」と言う琥珀さんの声が悲痛。自分だけ過去に取り残されている。
ムゲンなんてチーム名をつけていながら、永遠なんてないと気付くその過程を想像すると苦しくなる。
龍也さんは永遠じゃなくて自分の前からあっという間に消えてなくなってしまったし、ムゲンも解散してしまった。
自分の手の中にはなにも残らなかった。琥珀さんだけが一人生きて歳を重ね続ける。

一方その頃ICEの話!
MIGHTY WARRIORS、音楽から出立ちか全てがかっこよくて凄いな。
あと何度見ても劉だけ浮いている気がする。方向性が違わない?脱退しそう。
人さらいのグループを襲う話から始まるんだけど、MIGHTY WARRIORSも人さらいから女の子を救う活動をしているの!?White Rascalsと一緒じゃん!と思っていたら100%金目当てだった。
セイラはMIGHTY WARRIORSのメンバー的に副産物にすぎなかったけど、棚からぼたもちだったね。まさかこんなに腕(脚)がたつ美女が人さらいの船に乗ってたなんて。ICEはセイラが昔の自分と同じような荒んだ雰囲気を漂わせていたから仲間に入れたんだろうな。
そしてサラッと9が奪った小型船を運転しててびっくりした。もしかして小型船舶免許をお持ちで!?!?
お金持ちのチームは違うよ。

2話

龍也さんが作ってくれたオムライスを食べて、昔の不味かったオムライスを思い出しながら美味しく食べる琥珀さんを見て胸がいっぱいになってしまった。
どうしてこの日常で満足できなかったんだろう……どうしてあんなことになっちゃったんだろう……

中華屋でかっらいかっらいラーメン食べて、表情変えずに完食するものの実はめちゃくちゃ我慢してた九十九さんのエピソード、可愛すぎてびっくりしてしまった。困った時はとにかくデッカい声で怒鳴る九十九さん。
尖ってる人かと思ったら意外と笑顔が幼くて可愛げのある人だというのを見せつけてきて困る。

縦笛のおざわ、全然気付いてなかったんだけど役者さんが天野浩成さんでびっくりした。この人LDH所属だったのか……

太田と小西が格闘家になりたいからムゲンを抜けるという話をした時に、夢が叶ったな!やったな!と喜んで声をかける龍也さんと引き留める琥珀さんの対応の落差。
ムゲンというのはこの時間がムゲンであって欲しかった、という琥珀さんの想いが込められたチーム名だったんだろうなと思うし、そんなことが不可能であるとわかっていながらも楽しい時間が無限であって欲しいと追い縋ってしまう琥珀さんのためのチームでもある。

今まで孤独に耐え忍んできて、龍也さんが隣にいてくれたことで救われた琥珀さんにはムゲンしかなくて、仲間に恵まれている龍也さんはその要望を受け入れることはできない。ITOKANは琥珀さんが帰るための場所でもあるはずなのに。
龍也さんも琥珀さんもお互いのことを思い遣って愛しているはずなのに、どうしても100%は理解しきれなくて、反発しあってしまう。

一方MIGHTY WARRIORS。
挨拶がようメーンとかで衝撃。メーン……
曲を作って、それを流して、みんなで楽しんでいる感じが他のSWORDのチームとは一線を画す。創作してるチームとかいなかったよね。
ICEが作りたい理想郷のために盗んだ金を使っている、という話でこの人たちは義賊みたいな存在を目指しているのかなと思いながら見ていた。だからこそ多額の金が必要。

ICEの過去編を見て、もしかしてICEも無名街育ち!?とびっくりしていたらどうやら無名街ではないが無名街のようなところがあらゆるところに点在していることが判明し、唖然とした。この世界って戦後なの?
でも音楽と綺麗な服が手に入る点でこの地の方が無名街より良さそうだな……

音楽に救われたICEと、音楽ごときじゃ人は救えないと思っているセイラ。この頃のセイラは全方向に威嚇している子猫って感じだし、ICEは拾った手前傷付いているセイラをどうにかして救いたいと思っているんだろうなというのが伝わってきて良い。
女として、というよりは仲間として、という扱い。HiGH&LOWではかなり珍しい関係性。

そこから日向会の話になるんだけど、日向3兄たち、見た目がちょっと 凄すぎるかもな。なん……なんでこんな……
日向3兄と日向紀久ってもしかして親が違ったりしますか?明らかに違うDNAを感じるんだけど。というか兄たちはどういう経緯でこんな仕上がりになってしまっているんだ。一人バンドやってそうなロン毛もいるし。

話し合いで解決させようとしていた龍也さんと、喧嘩で日向会を潰したい琥珀さんの意識の違い。
そしてここで琥珀さんが日向会を潰したことで日向紀久という狂犬が誕生するし、今後ずっと山王連合会が絡まれ続けることになるのは大誤算だっただろうな。
HiGH&LOWは喧嘩のシーンにこんなにお金をかけてかっこよく描くのに、喧嘩がすべてじゃない、喧嘩の先には争いしか残らない、というテーマを定期的に挟み込んでくるので油断ができない。

それにしてもコブラとヤマトはあまりサングラスが似合ってなくて愛おしいな。
ムゲンメンバーの年齢がコブラとヤマトだけ離れているので尚更そう見えるのかもしれない。
これ何回でも考えてしまうんだけど、家業がない人たちはどうやって生計を立てているのでしょう……

3話

ムゲンのメンバーが増えてきて、だんだん琥珀さんとの食い違いが目立ってくる龍也さん。
そして自分のサインを考えてたコブラ……かわいいね……今は死んだ目をしているコブラにもこんな時代があったんだね……

琥珀さんにウォッカ飲み競争をして、勝ったら龍也さんと話をしろ!と言う九十九さん。
自分が言い出したのに負ける九十九さん……
九十九さん……

この後千鳥足のところを鬼邪高校生らしき人々に襲われてボコボコにされる琥珀さん。
そんな中でも昔のいじめられっ子だった時に自分を助けにきてくれた龍也さんを思い出す。

そしてその回想シーンの中でサラッと喧嘩で目を大怪我して眼帯をしているシーンがあり、もしかしてここで目の色が変わったの!?とわかる。
良かった〜!実はまだ片目にカラコンを入れているけどあまりにも堂々としていて喧嘩が強いから周囲もそれに触れられない人である可能性を考慮した上でHiGH&LOWを見ていたので……
いや目の色が変わるくらい大怪我しているシーンを見て安心しちゃいかんのだけどさ……

「この瞬間が永遠に続けば良いのにな」「永遠じゃねえ!無限だよ!」という琥珀さんと龍也さんのやりとりが胸に痛い。琥珀さんはいまだにこの思い出に縋っているのに、龍也さんはどんどん変わっていってしまう。
琥珀さんの一見理解できない行動原理がずっと「置いていかれるのが怖い」「一人になるのが怖い」という子どもっぽくて至極単純なものであるのがつらい。

だから胸の穴を埋めるようにムゲンのメンバーを増やしたところで誰も龍也さんの代理にはなれないし、むしろ人数が多くなっていったばかりに手が付けられなくなっていく。
そのせいでチームもギスギスしていく。悪循環。

そして雨宮兄弟の話!やっと登場した!
ムゲンの下っ端に喧嘩を売られたので大元をとっちめにいく雨宮兄弟、なかなかファンキーな性格してるよ。喧嘩っ早いにも程がある。
この時雨宮兄が自分のことをお兄ちゃんと呼んでいて良いな……となったんだけど、この二人って血の繋がりあるの?見た感じなさそうだけど……
斎藤工の大兄ともあるのかな……
映画の二作目で詳細が語られるからか現時点ではまだかなり謎が多い。
現時点ではちょっとイラっとしたからという理由でムゲンの頭と喧嘩しに行った短気でとにかく強い人たちでしかない。

4話

龍也さん、雨宮兄弟の一番上の兄について知ってるんだな。強いって言ってるってことは手合わせしたことがあるのかもしれない。

4話は九十九さんの過去の話。
九十九さん、あまり笑う方じゃないし結構クールな方だとは思うんだけど、それよりも遥かに尖りちらかしていた昔の話。

バイクで自分を追い抜く琥珀さん、太田、小西の存在が気に入らなくて喧嘩を売りにいくという初対面のエピソードからチンピラとしての嫌さの濃度がすごい。
空き地にバイクを停めて、何も言わずに殴り合いを始めるので唖然とする。この頃の九十九さん尖りすぎだって。
よく身長が184ある熊みたいな琥珀さんと柔道耳の男2人連れてる男たちと喧嘩しようと思うよな。命知らずだよ。

そして決着をつけるためにバイクを勝負することになる。
海辺のコンテナが多くあるところで鬼のようなスピードを出すのが怖すぎた。
一歩間違えればバイクごと海に落ちるし、コンテナ置き場なので大型トラックも出入りしていて危なさが桁違いなんだけど、彼らにはそれら全てがマリオカートの障害物くらいにしか見えていなくて恐ろしいのなんのって。

最終的には九十九さんが障害物を突き破ってバイクごとぶっ倒れてしまうんだけど、それを見てまず九十九さんの怪我を心配するとかじゃなくて観客の小西と太田はヒューッ!琥珀が勝ったぜ!イェーイ!(ハイタッチ)とかしており、こ、こわ……こわい……嫌すぎるかも……
そして九十九さんが滑りぶつかったところの荷物が衝撃で崩壊してしまったので寸前で琥珀さんが九十九さんの上に覆い被さる。二人ともなんとか助かる。
ふとした瞬間にこの人たちめちゃくちゃチンピラだったわ……と思いだして嫌になることがある。正気に戻らない強い心を持ち続けたい。

入院する琥珀さんと九十九さんの病室にムゲンのメンバーが大量にやってくるあたり琥珀さんって愛されてるんだな〜と思って微笑ましい。
自分が壊してしまったからと九十九さんに新しいバイクを買ってあげようとする琥珀さん。
その上で家族も親戚もいなさそうな九十九さんの様子を自分の過去と重ねて明らかに情をかけているのも良い。

特に好きで「!?」となった場面は九十九さんの入院費を奢ってあげる琥珀さんのシーンだな。
全然お金が入ってないお財布から入院費の会計をしようとしたら受付の人に「もうお会計はお済みですよ」(!?)と言われる。入院費を奢る、という概念のない世界に生きてきたのでこのシーンの衝撃はもの凄かった。ありなんだ。入院費奢りって。

という回想から今になるシーンの九十九さんの表情の和らぎ具合がものすごく良かった。
九十九さんがムゲンで人からどれだけ優しくしてもらって、与える人になったのかが窺える。
そんな九十九さんに「お前は何があっても琥珀のそばにいてやってくれ」と言う龍也さん、死亡フラグが全身から滲み出ている。
やめて!いやもう死ぬことは分かりきってるので手遅れなんだけどさ……

琥珀さんが龍也さんにムゲンを捨てた、と言い放つところが虚しい。どう見ても捨てたようには思えないのに、過去の執着から逃れられない琥珀さんからは捨てたように見えている。

広がりすぎたムゲンの悪事を働く下っ端をしめた後龍也さんに言った事を後悔して龍也さんに謝りに行こうとした瞬間車が突進してきて、龍也さんは自分を弾き飛ばし、九十九さんと龍也さんは事故に遭う。
九十九さんは意識不明の重体、龍也さんはあっさりと亡くなってしまう。ここから琥珀さんの人生は狂ってしまうんだな。そしてザムービーに繋がる。

こうして見るとザムービーの九十九さんとコブラとヤマトはめちゃくちゃ頑張ったな……龍也さんが死んでしまって、空虚なまま身体の反射だけで動く鬼のような強さの暴力マシーンと化した琥珀さんをよく人に戻した。
コブラとヤマトはノボルも説得でなんとかしているので人の人生をいい方向に変えまくっていて凄い。

5話

そして!やっと!今!回想が終わりました!
長い道のりだったね……でもこの辺をじっくり描いておかないと映画の重みがなくなってしまうものな。
そしてコブラとヤマトとノボルの対比も効いてくる。
ノボルの彼女のミホはてっきり亡くなっていたとばかり思っていたんだけど、この話で生きていることが発覚して驚愕。
そしてノボルも人を殺したとばかり思っていたんだけど、どうやら殺すまではいってないっぽい……?シーズン2で明かされる事実。

ヤマトはカッとなったときにすぐにやり返そう!と言うけど、コブラはこういう時に家村会と戦ったらまた誰かが血を流すことになる、やり返しの連鎖が続くという事を理解した上でチームを止めることができて偉い。これが頭としての自覚と責任なのかもしれない。

銭湯でダンがいい話してる間に無視して先に上がっていなくなるチハルとテッツ、ダンをなめすぎかも。
でもダンは優しいし、調子に乗ると良くないことをしだすからいいか……

美坊主の名前が高野さんということが判明した。武田航平さんの人は平井なんだ。意外と普通の名前なんだな……と思ったけど、他のチームの名前に慣れてしまっているだけで人名ってこれがスタンダードだよな。

女の子がDOUBTの人々に攫われそうになっているところに颯爽と現れたWhite Rascals……と思いきや全身白の知らないメンズ2人だったのでびっくり。
いつの間に加入してたんだ。しかもべらぼうに強い。
女の子もドン引きしつつ、DOUBTの人にカバンをぶん投げたりしているので肝が据わっている……と思いながら見ていたらこの子はミホだった。そりゃ……色々あったろうし肝もすわってますわな……いやまだこの辺住んでたの!?引越しなよ!?と思ったけど、父親の借金返済のためにDOUBTに捕まって無理やり働かされていたらしい。なんとまあ不憫な……
コブラはこの話をミホから聞いたあとミホは「安全な場所」に行ったらしいけど、この地域に安全な場所なんてありますか?
筆者が知っている限りこの辺ヤクザとかも跋扈しているし安全な場所なんて無いんだけど……

わさわさご飯食べるチハルの肩をぽんぽんとしてたーんと食べなと言ってるテッツのシーン、微笑ましすぎてびっくりした。伊集院の妹さんがいるからテッツはご機嫌なんだね。
大食漢要因はヤマトだけど思いきや、最近ここにチハルが仲間入りしつつある。いっぱい食べる君が好き。

一方MIGHTY WARRIORS。
綺麗なアジトに移っている!この人たちのアジトだけ広さと大きさが桁違いだ。
そしてここでやっと李の名前が出てくる。ザムで見た。ここから李が絡み始めるんだな。

シーズン2になってMIGHTY WARRIORSが出てきて、山王連合会はノボルが事故に遭って、ミホが帰ってきて、DOUBTが活発化して、White Rascalsには新メンバーらしき人たちが入って……と色々環境が変化してきた。

そろそろ轟洋介くんの話になるはずなんだけど、轟洋介が介入する余地、ありますか?
山王をはじめみんな忙しそうだけど……いやまぁ……鬼邪高校は比較的みんな呑気にしてるのかもしれないな……

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