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HiGH&LOW ~THE STORY OF S.W.O.R.D.~ シーズン1(前)


まえがき

タイトルが長い。

柳さんと見た!
今回はシーズン1の1〜5話までです。
あんまり記事を長く書いても読むのが大変だしね……

話題がパツッ パツッと飛ぶのでこのスピード感に頑張ってついて来ていただきたい。

前回映画の一作目を見たところ、実は映画よりドラマの時系列のほうが前らしいという話をフォロワーからきき、ならせっかくだしドラマも見ようじゃないの!ということでHuluに加入しました。
そして柳さんにも見たいので付き合ってください……といって付き合っていただいている。感謝しかない。

いざ見てみたらまぁ面白いこと面白いこと。あっという間に5話見終えていた。
ヤンキーアクション映画としての正統性、設定のトンチキさ、暴力への向き合い方、力を抜いて良いシーンの入れ方、全てが絶妙だった。尚且つ視聴者が見ていてストレスになるシーンが極力排除されているように感じる。
見始めてから2時間が一瞬で経っていて恐ろしいドラマだと思ったし、時間に制限がなければ一晩ぶっ通しで見ていたと思う。

正直映画一作目→ドラマって順番的にはどうなんだろう?という不安の気持ちがあったんだけど、いざ見てみたらこれがかなり正解だった可能性が出てきた。
というのも映画である程度人々の顔と性格を把握しているため、ドラマで出てきた時も「あっ!あの時の〇〇!」となりやすい。
映画で人々に情がわいていたので、その人たちの過去の話がわかるのはかなり嬉しかった。


1話

さて感想。
ドラマ版でも立木文彦が必要な箇所を説明してくれている。もしかして全作品において立木文彦がナレーションをしてくれているんですか?
お世話になります。

冒頭のナレーション時のムゲンVS雨宮兄弟のシーンで雨宮兄弟のマークが三頭の鷹だったので、実はここから二人が兄を探しているのが示唆されていて上手い。
これは映画を見ていなかったら気付けなかったことだ。
でも雨宮兄弟がたった二人で大人数いるムゲンに立ち向かっていた理由が結構謎。見ていた時柳さんと「もしかして目障りってだけで対抗してたのかな」っていってたけど、だとしたら喧嘩に自信がありすぎる。
雨宮広斗が「よくもまぁ群れやがって……」と言ってムゲンの人々をバッサバッサと倒していくのがかっこよかった。雲雀恭弥かと思った。

最初にSWORDの5チームが紹介されるんだけど、鬼邪高校が想像の1000倍汚かった。ゴミだらけ。落書きだらけ。治安が終わっている。
この時点でかなりびっくり仰天という感じだったんだけど、鬼邪高校に関してはこのあとさらに絶句することになる。

前回のザムービーでも触れられていたけど、山王連合会のほとんどが商店街の息子さんというのが可愛い。
だからこそこの街を守りたいという気持ちが人一倍強いんだろうな。
テッツなんかは銭湯の息子で、全裸のおじいちゃんたちとノリノリコミュニケーションをとっていたりするのでいい子なんだろうなと思う。ドレッドだが。
誰かが誰かにとっての大切な家族であり、いつも見かける近所の〇〇屋さんの息子さんであり、昔から顔を知っている坊ちゃんであり、ちょっとヤンチャしているけど人当たりのいい子たち、なんだろうなとわかる描写がうまい。わざとらしく無いけど、その場面を差し込むことで一気にこれまでの人生が想像できるし深みが出る。

でもこの時点でのコブラくんはだいぶ目が死んでいる。こんなに荒んだ瞳をしていたっけ!?と驚いてしまった。あと戦闘時に謎に赤い長いバンダナみたいなのを使って容赦なく相手の首を絞めている。それは死ぬぞ。
傷付いているが故に人を寄せ付けない雰囲気を纏っている。ザムービーの時はもう少し態度が軟化していた気がするんだけど、それは昔慕ってた琥珀さんが相手だったからなんだろうか。

それはそれとして駅の使われていない(?)電車内で喧嘩するし、構内でボッコボッコ殴り合う。めちゃくちゃするな。その駅綺麗だけど使われてる場所なの?空き地でやれ。駅だぞ。
ドラマ1話の後半をほとんど喧嘩のシーンで費やしていてすごい。このドラマは喧嘩を見せますよ!と紹介する時間だった。
そして暴力の先にあるものの話をチラッと見せてくれる。
喧嘩に明け暮れる彼らの未来には何が待っているのか。


2話

2話は鬼邪高校とチハルの話。
鬼邪高校の凄まじい人数に追いかけられて全力疾走しているチハルの場面から始まる。
商店街の人たちはこれだけの不良そうな高校生が一人の高校生のことを追いかけていても微塵も動揺してなくてすごい。
こんなのが日常風景なんですか?だとしたら大問題だぞ。狼狽えよ。

鬼邪高校の紹介シーン。BGMのイントロが「パーーーーー!!!」だったので声出して笑ってしまった。なんか、何?第一音がこんなにも気が抜けるBGMは……その後は普通にかっこいいのですが……
そして紹介ナレーションが「鬼邪高校。それは、全国の札付きのワルが集まる巣窟。鬼邪高の看板があれば、その筋からのスカウトが絶えない。より良いスカウトを得るために、彼らは留年を繰り返す。5度の留年は当たり前。平均年齢23才。全国の番長が蔓延る、最も凶悪な高校。」なんだけど、あまりにも情報量が多くて一度じゃ内容が理解できなかった。

あまりにも学校の紹介文として異次元すぎて、耳で一旦受け止めた言葉が、脳みそを通過せずに全て通り過ぎていった。無茶苦茶だよ。

あと日中にも関わらず校内が暗すぎるんだけど、もしかしてこの高校電気通ってないのかな!?それとも蛍光灯全て破壊済み?
勉強をしないから電気がなくても構わないの?雨の日とかもっと暗いんじゃ無い?いや雨の日はそもそも学校来ないのかな……などと思いながら見ていた。

あとフォロワーに教えてもらって見直していて気付いたんだけど、この場面でモブ生徒にも「〇〇グループ総長(20才)」とか、「元総長(24才)」とかの紹介文字がついているんだけど、その中に「魚屋 元店長(23才)」の人がいた。
一人だけ肩書きとかではなく、職歴が書いてある。
えっ……?何……?マジで、なんで……?

チハルが入学早々学校の勝手を知らず、いじめられているっぽい生徒を助けようとしたら相手が学校No.2の古屋くんだったせいで追いかけられのターゲットにされてしまった話、まあまあ不憫だった。
そして一回自分を助けてくれたヤマトを頼りに逃げ込み、山王連合会に入れてくれと頼み込む。

我々は「でもそれじゃ鬼邪高校卒業できなくない……?」と思ったけど、この地区では学歴とか関係ないんだろうな。そもそも鬼邪高校もおそらく高卒の資格欲しさに入っているわけでは無い。
とにかく自分が所属しているチームがどのくらい強いかどうか。そして鬼邪高校を踏み台にどれだけ喧嘩の成績を残して、いい組織に所属できるかどうかなんだろう。その辺はちょっと就活っぽい。
でも、だとしたら彼らは生活するお金とかどうしてるんだろう……
山王連合会の彼らには家業があったりするけど、そういうご家庭じゃ無い子たちは犯罪行為に手を染めて金を得ている人が多いのかな。

あとコブラって名前の由来どこから来てるんだ……と思ってたんだけど、プロレスが好きで、その中でも特に猪木が好きで、そしてコブラツイストが大得意だからというところからきていて、あだ名のつけ方として結構真っ当でびっくりしてしまった。もっと厨二っぽいネーミングセンスゆえかと思っていた。

とりあえずチハルを山王連合会のみんなに合わせることにしたヤマトは子猫とか拾っちゃうタイプだし、きっとその度にみんなにもう飼えないって!と説教されていると思う。甘々人間。

でもそのヤマトの根底には困っている人を見離せない、なるべく手を差し伸べられるなら差し伸べたいという気持ちがあり、善良な人間であることが窺える。
過去にノボルの事件があったから、もう自分が関わったことで人がどん底に転がり落ちるのは見たくないんだろう。
でもノボルの事件に関しては過去の話を見た上でヤマトたちが悪いとは言えない(ノボルの彼女から見た時に、彼氏の友人としてかなり嫌なタイプの人たちではあるが)し、様々な悪運が重なってしまった結果だったのでそれを自分のせいだと思い込んでしまっているヤマトはやっぱり情に厚くて人が良い。
そういうところ、琥珀さんにそっくりだよ。

一方その頃の琥珀さんは、昏睡状態に陥っている九十九さんの病室の枕元の電気を死んだ目でカチカチカチカチ高速で付けたり消したりしていた。
それなんの意味があるの……?九十九さんきっと眩しいよ……

山王連合会にチハルが匿われていると知って鬼邪高校の人たちが洋食屋にわらわらとやってくるシーンで、あまりにも関くんの歩き方がゴーレムで笑ってしまった。
チハルを匿った責任を取るために鬼邪高校生に向かっていくヤマト、そのヤマトを見捨てることができずに着いてくるダン、テッツ、その他の山王の人たち……
それにしてもヤンキーって今にもキスしそうな距離でメンチ切る。謎文化だ。
ここで村山くんが喧嘩せずに帰っていくの、ヤマトの漢気を買ったのかと思っていたんだけど、ただ単に村山くんがコブラと喧嘩したいだけだった。あと古屋くんのオールバック直し仕草がセクシーで良い。


3話

そして夜にチハルを襲おうとしてた鬼邪高校の皆さんをこてんぱんにする雨宮広斗!
雨宮兄弟はSWORDに含まれていないので均衡とかグループぐるみの全面抗争を気にする必要がなく、気に食わない人たちがいたら容赦なく暴力をふるえるのが強い。
そしてある程度人格者かつとにかく強いことがわかっているので無駄な心配をしなくて良い。素晴らしい男。

ここにきて鬼邪高校の最も過酷な荒業!100発の拳に耐えること!そしたら鬼邪高校の頭になれる!とかいうとんでもないイベントのお話をされて目が白黒した。そんなめちゃくちゃなイベントを打ち立てるな。
そして耳に残る「パーーーーー!!!」というBGM。
そしてその荒業に耐え切った上に、やられっぱなしじゃあなぁ……という理由で自分を殴り飛ばした人間を全てボコボコにして倒す村山くん。圧倒的。
この荒業で古屋くんが「死ねぇ!」と言いながら椅子で村山くん頭をぶん殴っていて声を出して笑ってしまった。
ただでさえ殴られまくっている村山くんの頭を椅子で殴打するのは本当に死んでしまう。

そして蟹の話。エラが張っているというだけの理由でザブングル加藤の兄と兄弟であるカブト。この話いる?と思うけど、箸休め的にちょうど良い温度感。

番犬としてチハルに「お前のせいで山王はめちゃくちゃなんだよ!」と言いに行くけど、いざチハルが鬼邪高校にけじめつけに行く!と言って去って行ったらヤマトに報告を入れるテッツ。やっぱり山王は人が良い。

そして鬼邪高校に乗り込んでいくチハルと山王連合会の皆さん!
ヴォアーーーーー!!!と言いながら窓という窓からゴミを投げ散らかす鬼邪高校の人たちを見て何度目かわからない絶句。それ誰が片付けるの!

手を出すと鬼邪高校と山王連合会のグループでの抗争が始まってしまうからヤマトはやられっぱなしで頑なに手を出さない。ヤマトってこの作品でいう漢気がある、筋が通っている男という印象。
そしてここでコブラが鬼邪高校に乗り込みに来たのは、筋を通しに行ったヤマトを迎えに行くためというのもグッとくる。

山王連合会の皆さんも同じように手を出さないのかと思ってたんだけど、全然そんなことなく鬼邪高校の生徒たちをボッコボコにしていたので笑ってしまった。靴箱を薙ぎ倒したりもするし。
というかこの学校に靴箱ある意味ある?絶対みんな土足でしょ……

古屋くんがイラッとした時や動揺する時にオールバックを直す仕草するのやっぱり好きだ。セクシーだ。
そして現れる村山くん!ニヤニヤ笑いながら自分の頬を音がするくらい結構な強さで何度も殴って「喧嘩するか?」のジェスチャーをするんだけど、これが強者感あって良い。

ニコニコヘラヘラしながらコブラを殴る村山くん、歯すら見せないコブラの対比的なタイマン。
コブラは名前の由来通りプロレス技が得意なのでそこが強い。技の1つ1つのダメージが大きい。
途中からコブラに勝てるビジュアルが見えなくなった村山くんが息も絶えだえに「なんでぇ?」と言い出すあたりがかなり見所。
村山くんとコブラは今まで超えてきた人生の経験値が違うのかも。抱えているものの重さも。
もしかして鬼邪高校ってここから村山くんの成長譚を描いてくれるのか。ありがたいね……

みんなが真っ先に村山さんをやったコブラを倒れるまで殴るぞ!ただでは帰さねえ!と寄っていく中で、動けなくなった村山くんに真っ先に駆け寄って抱きかかえる関くんが良い味を出している。
そしてあの村山くんが負けたことが悔しくてほろほろ泣いている。
関くんってたぶん村山くんのことが本当に好きなんだろうな。頭として信頼しきっている。

一転帰ってきた山王連合会がバーにいるシーンで、ヤマトがバッ、って立ち上がった途端バーのママ(小泉今日子)から「良いから座りなって!ガリバーかよ!」とデカすぎる身長をいじられていて笑った。しかも誰もそのいじりをあまり理解していないっぽいのも笑った。

しかしチハルに酒を渡そうとして「お前まだ未成年……」と言うヤマトは本当に真面目だ。
この世界で未成年が酒飲むの、気にするんだ……ヤマトももしかして成人するまでお酒は我慢してた口なのか?いやそんなわけなく無い?

ダブってるが故にもう成人してて……と言うチハルに「チョー馬鹿じゃん!」「アホやな!」っていうテッツとダンは高校ストレートで卒業したのかな?というか山王連合会って何割くらい高卒なの?この辺の学歴、本当にわからん。

寄ったら猪木関連のウザい絡みをし出すコブラ、その生贄にされるチハル、この辺のエピソードの差し込み方の塩梅が絶妙。マジビンタのペチンッ!って音で笑ってしまう。


4話

そして映画版ではcoolで真っ白なことしかわからなかったWhite Rascalsのみなさんがメインの話!
この辺の地域はWhite Rascalsの監視網が張り巡らされているんだな。
White Rascalsの女の子は安心な反面、外部からの侵入者にとってはかなり厳しい。
「女が闇に堕ち、黒に染まらないように城(白)を築いた。White Rascals」ってキャッチコピーがカッコ良すぎる。鬼邪高校の紹介文を見返してみなさい。

テッツが写真好きなのかわいいね。
ダンさんが注目されるとすぐに調子に乗るって設定の絶妙具合が良くて笑ってしまった。いかにも調子乗りそうだもんな。知らない女の子に対して肩トンからの「よぅ」から声掛け始める嫌さ加減も絶妙。ツインタワーが標準語っぽいからダンだけなんで関西弁なのかもわからないし。というかツインタワーとダンって兄妹?なの?店番仲間なだけ?
全てが絶妙な男、ダン。

クラブと縁がない生活を送ってきたので知らなかったんだけど、クラブってBGMが爆音であるが故に人と人との距離が近くなる大チャンスなんだな。
だからララちゃんも激チョロ男ダンを引っ掛けることができる。
というかスモーキーの妹であるララちゃんを出すことによってRUDE BOYSとWhite Rascalsをストーリーに出してくるやり方があまりにも滑らかでびっくりした。脚本が上手い。

ダン、White Rascalsのこと知らなくてこのクラブに来たのか。じゃあダンはWhite Rascalsの何を知ってたの?White Rascalsのメイン情報だろ、クラブ運営って。
それともこの地域にはかなりの数クラブがあるのか。わからん。なにも。

「おつかい♡」の時点で嫌な予感はしてたけど、案の定何か大事に巻き込まれるダンさん。
謎のデータを盗まれるわ、ヤバそうな美坊主には目をつけられるわ、White Rascalsの目の敵にされるわ、散々。
調子のいい性格が仇になった。

コブラが商店で商品に手の届かない子どもの品を取って渡してあげてるところを見てテンプレ通りの不良やってる〜!と面白くなった。絶対雨の日子猫拾うじゃん。ヤマトだけじゃないじゃん。
地域のアイドルである可能性が出てきたコブラ。意外と甘党なコブラ。

逆に216×2は?って訊いて返ってきた答えの金額を請求する店員、面白すぎる。どうするんだ客の計算が間違えてたら。コブラの地頭が悪くなかったから良かったものの……

ツインタワー、勝手に姉妹かと思ってたら全然違った。押上と芝という名前があった。
しかもダンの店ではバイトしてるだけらしく、血縁関係はないらしい。そうなんだ……

White Rascalsの皆さん、ナオミちゃんの店に殴り込みに来るなどめちゃくちゃやっている!
思っていたよりめちゃくちゃな人たちだった。
でも大音量のベートーヴェンの第九(間違ってたらごめん)をBGMに店内をめちゃくちゃにするの、演出としてはかなり好きなタイプなので参った。
ROCKYさんの「雨に唄えばじゃなくて、俺は第九なんだ」って言うセリフは一緒に見ていた柳さんともしかして「時計仕掛けのオレンジ」の話してる!?ってびっくりしてしまった。そういえば時計仕掛けのオレンジの彼らも全身が白でしたね。レイプ魔だが……
こんなトンチキな暴力作品で教養が試されることってあるんだ。ROCKYさん、映画が好きなのかな。

店に戻ってきたナオミがROCKYさんに殴りかかりに行ったものの、攻撃は軒並みかわされてしまい、その上で「やめとけ。俺は女には手を出さない」と言われてしまう。
これ、ROCKYさんにとっては信念を貫いているだけのことなんだろうけど、ナオミにとってはとんでもない屈辱だろうと思う。
自分の店がこんなにされているのに、自分は店をめちゃくちゃにした相手から同じ土俵に立ってすらいないと判断される屈辱。真っ当な訴えすら受け取ってもらえない苦しみ。

コブラがダンが巻き込まれた案件に関して、テッツならどう思う?ときくあたりテッツは結構頭が冴えてる方なのかな。
チハルがこの話を遠巻きに見ているのも怪しい。
そして存在を匂わせ続けていたノボルの登場!5話にしてやっと!ノボルは今ヤクザの九龍グループ家村会のメンバーらしい。そうだったんだ……
映画ではもうノボルは脚に傷を負っていて杖なしじゃまともに歩けなくなっていたのでこの回で初めてノボルの過去を知った。

ヤクザの会話で「鬼邪高からスカウトしてこい」「おぉ、俺の母校か」ってのがあって、あ〜鬼邪高校の生徒たちのその筋のスカウト先ってここなんだ……と知識を得た。いらない知識だ。


5話

「SWORD地区は家村会の傘下に置くことになった!(決定事項)」という話を告げにきたノボル、そんな話をSWORDのみなさんが受け入れると思ってないだろうに、とりあえず言いに来ないと仲間達が大変なことになるので話だけはしに来たって感じだった。

こんな高卒者も少ない地域で大学に通っているノボルの眩しさたるや。
そしてノボルは大学で大人しそうな彼女を作るんだけど、もし彼氏に友達と会わせたいんだけど会わない?って言われて行ってみたらコブラやヤマトみたいな友達だった時の絶望感すごいだろうな。彼氏の友人としては最も嫌な部類かもしれない。
普段SWORD地区目線でしか彼らを見ていないので筋が通っておりさっぱりとした優しい奴らだ!と思うけど、チンピラと関わりなく育ってきた女の子の視点に立ってみると恐怖でしかない。
自分の彼氏にヘッドロックかけてくるところを見せつけてくる友達、マジで嫌かも。

ノボルがヤマトやコブラと遊んでていなかった間に彼女は心に大きな傷を負って、結果的に自死を選んでしまうし、その復讐を選んだノボルは人を殺してしまい、服役することになる。
ヤマトやコブラが悪かったというわけじゃなくて、本当に巡り合わせが悪かったとしか言いようがないんだけど、こうなってしまうとヤマトやコブラは自分を責めることになるよね。

あと家村会の鉄砲玉みたいな若者が「キリンジさん」って呼ばれててキキキ、キリンジさん!?!?と仰天してしまった。何その名前。何その呼ばれ方。本名?それとも名乗っているだけ?
これ本編中にキリンジの名前の由来は出てきますか?知らないと彼が名前を呼ばれるたびにいつまでもキキキ、キリンジさん!?とリアクションすることになってしまう。音楽が……好きなのかな……しかもキリンジ……変な名前すぎる。

「連中には必ず借りを返させる」と言うヤマトに「仕返しをして、また仕返されて、その繰り返しじゃねえかよ。憎しみの連鎖なんかいらない。ノボルだってそのせいで……」と返すナオミ。この作品で暴力が行き着く先の虚無を取り上げるの!と思ってびっくりしてしまった。暴力に巻き込まれる側を描くところが誠実だなと思う。
視聴者としてもアクションサイコー!暴力シーン見応えあってサイコー!となっていたところで急に裾を引っ張られるような気持ちになる。
この作品で言葉での対話はこの上なく無力だけど、暴力も行き着く先は無力であるという話をしているのかもしれない。

そしてララちゃんの下手くそな似顔絵を持って「この子知りません!?」って道ゆく人々に声をかけるテッツ。本当に良いやつだな。

それにしてもWhite Rascals、悪役仕草が身につきまくっているので現時点ではあまりにもいい人感がなさすぎて笑う。
映画ではあんなにカッコよかったのに……
ROCKYさんから生け捕りにしろと言われたからなんの躊躇いもなくダンの足を狙うKOOさんのスピード感とか凄かったぞ。

ノボルが家村会に入ったのは刑務所にいた時に二階堂に声をかけられたのがキッカケみたいだけど、そんなスカウトの仕方ある?
刑務所内の人に声をかけてヤクザを増やすのをやめなさい。これ、何らかの法に引っかからないんですか?
そして刑務所内にはダルマの日向もいる!絶賛服役している!いやこの作品服役者が多すぎるだろ。
今の所日向に関して車のボンネットに乗って移動する服役者って情報しかない。


見ていた時間の関係上ここで一旦切ったけど、次々と展開される怒涛のストーリーの波に飲まれそうになりながら見ていた。
ころころと変化していく展開があまりにも面白く、ずっと見ていたくなる。

ザムービーでの山王連合会は主軸という印象だったけど、ドラマ版(シーズン1)における山王連合会はストーリーにおけるメインチームの1つであり、白米のような存在だと思いながら見ていた。

割と甘い人々の集まりなので人と関わらせることが容易であり、物語を進めていく上で無くてはならない存在。かつ他の個性が強く、尖っている凶悪なチームたちを引き立てる。
山王連合会はヤンキーとしては優しい人たちが多くて、困っている人がいたら放って置けない。
だからヤマトはチハルを拾ってしまって鬼邪高校との抗争に発展するし、ダンはRUDE BOYSのスモーキーの妹であるララちゃんのおつかいを無碍にできず、White Rascalsを巻き込んだ盗みの事件に巻き込まれていく。

ドラマはシーズン2まであるし、これから他のチームが深掘りされるんだろうなと思うとかなり楽しみ。映画では1チームごとに深掘りする時間は無かったもんね。

は〜HiGH&LOW    話が面白すぎる。本当に。

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