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13日の金曜日 PART2

柳さんと見た!
毎月13日は13日の金曜日を見る日となったのでね。

1981年に公開された映画らしい。
かなり前半の方から実はまたジェイソンは成長しているんだ……みたいな話が出てきて、前回幽霊めいた扱いだったジェイソンの受肉をもしかしてこの語りで終わらせようとしている?と思ったらその通りだった。
実はジェイソンは生きていた!そして母の復讐に燃えているので、5年の月日が経った今、湖に来た人々を殺す殺戮マシーンと化している!それ以上でもそれ以下でもない!
そして頭にはずた袋をかぶっていた。ホッケーマスクは今後手に入れるのかな。
まあ君素顔で出歩くと目立つしね……

あと舞台的には1985年なので公開当時としては微妙に未来の話をしていることになるのかな?
そのあたり、ストーリーとしてはちょっと描きにくそう。
これからどんどん公開年と内容の年数が離れていっていつのまにかSFになってたりしない?しないか。

前回生き残ったヒロインであるアリスが冒頭で何者かによってサクッと殺されるんだけど、そのアリスの部屋の着替えのシーンが品がある撮り方(着替えている姿を映さない)だったので、今作はセックスシーンが無いかも!と思いながら見ていたけど全然そんなことはなかったし、前回に引き続き意味のない女性の裸の水泳シーンとか、何故かズボンを履いて行動しない女性の下着シーンもあった。
毎回いるかね?この誰が得するのかわからないお色気シーン……

冒頭から11人くらいの若者が出てきて、ジェイソン今回11人も殺すの!?大量だなぁ!と思っていた。
指導員の講習会に来るような学生たちってだいたい明るくてフットワークが軽いのですぐセックスにもつれ込むし、その流れですぐ殺される。
ジェイソンもおそらくセックスしている人たちは気が緩んでいるので殺しやすいとインプットしているのだと思う。
その中に当たり前のように車椅子の若者が混ざっていて、当たり前のように殺されていて驚いた。多様性だ。
見ていた時は車椅子って身動きがとりづらいからジェイソンから逃げる時大変なんじゃないかとヒヤヒヤしていたんだけど、ジェイソンは大概人間の死角からやってきて殺すので、その点では車椅子使用者も、そうじゃない者ももうなんの関係もなく平等に死んでいた。

今作のジェイソンも全員スマートに死角から皆殺しかと思いきや、バーに行っていた若者たちと、最後いけたであろう女性を取り逃していたので驚いた。
最後は若者2人と真っ向からの対決になってしまい、何故かジェイソンの解釈で100点を出していた女性がジェイソンは母の面影に弱い!と気付き、祭壇に飾ってあった母の生首のミイラの横に置いてあったセーターを着てジェイソンの気を逸らしていた。
咄嗟の判断としてはクレバーすぎるしあまりにも勇敢。
だってそれ生首の横に置いてあったんだよ。

この母の面影に弱い設定って2009年のリメイク版でも引き継がれているので、ジェイソンにとって今後唯一無二の弱点になるんだろうな。
だとしたらジェイソンシリーズは10作もあるので大量に擦られる設定になるのかもしれない。

ジェイソンが溺れた当時10〜12歳くらいの少年だった場合、それから5年の月日が経ったとされる今作は本当に生きていたとしたらジェイソンは15〜17歳だと思われるので体格が華奢。そしてまだ頼りない。
我々はジェイソンの初見が2009年で、ムッキムキで静かに、サクッと人を殺していくジェイソンを知っているので今作は歯噛みをする思いだった。
君ならもっとやれるだろ!?と、どの目線の人かわからない気持ちで見ていた。

もしジェイソン10代説を採用するなら若者たちの方が若干歳上である雰囲気があったので、そりゃ強靭な肉体を持っているわけでも無いジェイソンは力で押されてしまうわな。
前回のジェイソン母とアリスの泥試合を彷彿とさせた。
最後2人いる若者のうち女性がいる側の窓を突き破って素顔でバーン!と登場して暗転→明るくなってからその女性が救急車で搬送される場面でこの物語は終わるんだけど、なんでそこまでいけて殺せなかった!?という思いが強い。
おそらくずた袋も取られてしまって、もう何度も攻撃をかわされて、相手は使おうと思えばチェンソーを持ち出せるのでジェイソンとしても疲労困憊、満身創痍だったんだと思う。ジェイソンのフィジカルと気持ちの弱さが出ていた。
まだこの時点でのジェイソンは殺人鬼として未熟だよ。

それはそれとして今回若者側がジェイソンをチェーンソーで斬りつけるシーンがあり、「そんなんじゃジェイソン死なないよ!」「首を落とせ首を!」「2回殴打されても立ち上がる女の息子だぞ!」とヤジを入れながら見ていた時がかなり楽しかったので、この映画を一番楽しむ秘訣は若者側とジェイソン側のどちらにも肩入れしつつ、どちらにも死になさい!という気持ちを持ちながら見ることなのかもしれない。

ジェイソンの今後の課題としては相手を死角から一発で殺すこと、見つかった場合タイマンで戦って勝てる筋力を身に付けること、何があってもクリスタルレイクに足を踏み入れた相手を生きて返さないという強い気持ちを手に入れることが重要だと思われます。
今後のジェイソンに期待大です。

ちなみに13日の金曜日 PART3は1983年に公開されているっぽい。
コンスタントに新作発表しすぎでしょ。

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